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2008年08月19日

オリンピックについて思うこと。その1

なんやかんやで開催されました。北京オリンピック。
え、遅いって?(笑)
現時点で思うことを色々と。

競泳、平泳ぎの北島。(= ̄▽ ̄=)V やったね。
100mで世界新。200mも金メダル。
200mの記録にご本人様は納得してないようだけど、
抜けなかった世界記録って、自身の記録なのよね〜。
いやしかし。平泳ぎ以外では、フェルプスが圧倒的でしたわね。
8冠ですか!うーむ。
北島がメダルを取った後、野球のイチローが「お前は魚類か。」というツッコミがあったようだけど、
その言葉、そのまんまフェルプスに捧げましょう。

柔道。(-_-;ウーン…どうにも納得のいかないと言いますか…。
日本の柔道は世界に出て、すっかり「JUDO」という別の競技になっているような。
柔よく剛を制す。相手の力を利用して倒すのが柔道の基本。
ところが、今大会では、責めつづけていないと「指導」になり、反則ポイントになってしまう。
剛道ってかぁ〜?
投げられやすい軽量級ほど、慎重になって当たり前。
谷亮子対策としか思えない制度になってるんじゃないのー?
結局谷亮子は準決勝で敗れたわけだが、指導によるポイントの差だった。
この準決勝の相手、構えからして防御の体勢じゃなかった?
奥襟をつかもうという手つきではなかったよね?
逆に奥襟をつかませないような手つきに見えるんだけど。
それこそ、指導取られないのかしら???
そんな「JUDO」にも負けず、谷本歩実は柔道らしい柔道で全て一本勝ち!
谷亮子の試合でモヤモヤしてた気分をスッキリ晴らしてくれました。

フェンシング、日本はメダルを取ったことないんだってね?
日本人初のメダルをもたらしてくれた太田雄貴、アッパレ!

レスリング、強いね〜!全階級でメダル。
浜口京子は銅メダルだったけど、過去のような変な判定もなく、納得のいく試合だった。
伊調姉妹は引退表明か…。実力もあるし、年齢もまだまだと思うだけに、まだ頑張って欲しいな。
吉田沙保里、文句なしです。強い!の一言に尽きますな。
「JUDO」でも通用できるんじゃないでしょうか。

バレーボール。男子よ…全敗って!ヾ( ̄o ̄;)オイオイ
全試合で取ったセットが4つって!ヾ( ̄o ̄;)オイオイ
GOTTSUがいて、越川がいて、ゴリがいて。
高さは西洋人には敵わないけど、攻撃力でそんなに差はついていないはず。
何が違うのか。メンタル弱すぎー。選手もだけど、監督が。
ベネズエラ戦。2セット連続で取られ、3セット目のマッチポイント。
確かにここで1点でも取られればストレート負けで終了の場面だが。
終盤に入った、若手のゴリと福永が活躍し、少しずつ点差を縮めて流れに乗っている時だった。
流れを止めたのは、植田監督。この流れを止めてまでタイムアウトを取る必要あるのか?
このタイムのお陰でベネズエラの選手に落ち着きが。そして最後の1点が入った。
タイムアウトを取らなければ勝てたのかというと、それはわからない。
が、流れに乗っている時は、コートにいる選手を信じてあげようよ。
女子は頑張ったと思う。もったいない!と思うような場面もあったけど、男子に比べれば少なかったな。
リベロの佐野ちゃん、すごかった!速い反応、諦めずにどこまでもボールを追いかける根性!
日本バレーの真髄ここにあり!
あたしもママさんバレーのレシーバーとして、お勉強させてもらいました。

開催地が北京ってことで、そのことでも言いたいことはやまほどあるけれど、
今日はここまでにしておいて、次の記事にでも。
posted by きーまま at 23:47| 東京 🌁| Comment(7) | TrackBack(0) | テレビっ子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月27日

僕の歩く道 最終回

動物園の事務室で勉強を続ける輝明。
「オオタカは、全長約50センチ。
翼を広げると、約100から130cmの中型の種です。
非常に飛翔能力が高く、小型の鳥を空中で捕獲し、捕食します。
優れたハンターであることから、厳しい訓練を経たのち…」

輝明の後ろでは、都古が安心しきったように眠っています。
ジンジンの様子を見てきた三浦くんが事務室に戻ってきました。
「大竹さん。」
「はい。」
「ジンジン、元気になってきましたね。」
都の姿を見て驚きます。
「河原先生!?」
「都古ちゃんが、寝ています。」
目が覚める都古。
「都古ちゃんが、起きました。」
「寝ちゃった。
あ!お邪魔してます。」

「久しぶり。」
「はい。」
「今日は、何?大竹さんに会いに来たの?」
「はい。」
都古は笑顔で答えました。
先週の復習がなく、最後のシーンからの続きからでしたね。
都古は輝明に会えたこと、本当に嬉しかったんですね。
そして、輝明もまた…。

帰宅する輝明。
「ただいま。」
「お帰りなさい。」
玄関で出迎えるお母さん。
「都古ちゃんが、来た。」
「え?」
「こんばんは。」都古が顔を出します。
「あ、こんばんは。」
「家、出ちゃいました。」
秀治、りなが驚いて玄関を見ます。
「家出したってこと?」
小学生らしい幸太郎のストレートな質問。
「しーっ!」
と真樹が慌てます。
「うちに泊まればいいわ。
さ、あがって。」

理由を聞かずに温かく迎え入れるお母さん。
「どうぞ。」
笑顔で迎え入れる真樹。
「ありがとうございます。」
子供のときとか、やはりこんな風に突然家を出て、
泊まりに来たことがあったのでしょうか。
理由も聞かずに迎え入れられる、温かい家庭ですね。

大竹家で都古も加わり、食卓を囲みます。
スープを飲み、溜息をつく都古。
「温かい。」穏やかに笑います。
「たくさん食べてね。」
「たくさん食べてね。」
「はい!」
温かいのは、スープ?大竹家?いやいや、両方ですね。
「都古ちゃん、聞いた?ロードバイクのレースのこと。」と秀治が都古に話し掛けます。
「手紙にレースに出たいって書いてありました。」
「輝明、レースに出るから。」
「お兄ちゃん、反対じゃなかったの?」りな。
「出るんだよな。」
「出たい。」
「出よう!」
「出よう!」
「出よう!」
「出よう。」
喜び合う都古、秀治、りな、幸太郎。
しかし、お母さんだけは不安げな表情をしていました。

秀治の家で秀治に話し掛ける真樹。
「輝明さん、レース大丈夫なの?」
「さあな。
自転車レースは、俺が手を引いて走るわけにはいかないから。」

「えー?」
「真樹は、夢ってある?」
「ふっ。いや…今さら夢なんてないけど。」
「俺もない。
輝明にとってレースに出るのが夢だとしたら、俺は輝明が羨ましい。」

そうねえ。
大人になるに連れ、夢って忘れてしまいがちですよね。
夢を見ることすら忘れてしまう。
だから、夢を持って行動している人を見ると、
やっかんだりバカにしたりしながらも、
つい応援したくなっちゃうんですよね。
うちの旦那の夢は、居酒屋経営。
あたしは秀治と同じ、その夢を応援する立場です。
あたしの夢…?
・・・( ̄  ̄;) うーん
息子のジャニーズ入り?ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ

和室で布団を引き、寝る準備をする都古とお母さん。
「明日、私、堀田先生の所に行くんだけど…
都古ちゃん、ここにいてくれていいからね。」

「テルのことで気になることでもあるんですか?」
「ううん。今は別に…大丈夫なんだけどね。
ちょっと相談したいことがあるから。」

「何かあったんですか?」
「もしも私に何かあったとき…。やっぱり、輝明のことが心配だから。
りなや秀治にはそれぞれの生活があるから、負担をかけたくないし。

「私も一緒に堀田先生のところに行ってもいいですか?」
「え?」
難しいですよね…。
自分が見られなくなったとき、自閉症の息子は誰が見るんだろう。

都古への手紙。
「都古ちゃんへ
今日は動物園に仕事に行きました。
都古ちゃんが家に来ました。
レースに出ます。」


堀田医師を訪ねる2人。
「ここのところ、輝明の将来のことばかり考えてしまうんです。
やはり…不安で。」

「実は…前から思っていたんですが、輝明さん、もう32歳ですよね。
この年齢の男性なら普通、家を出て、
時々実家に戻るという生活になりますよね。」

「え?」
「確かに、輝明さんには、自閉症と言う診断はついていますが、
適切なサポートを受けながら、出来るだけ、
自立した生活をしていける様にした方がいいんじゃないでしょうか。

「輝明を、どこかに預けるってことですか?」
「はい。」
「でも…。」
「世間では、施設に子供を預けるなんて、
冷たいんじゃないかって言う人もいると思いますが、
そんなことはありませんよ。
自閉症の人は、自分で出来るということが好きで、
周りから干渉されることは好きではありませんから。
家を出ることは、輝明さんの為にも、ご家族の為にも、いいと思いますよ。」

「どんな場所があるんですか?」
「例えば、グループホーム。」
「グループホーム?」
「障害を持つ人たちが、1つの家で、一緒に生活しています。
1人1人自分の部屋があって、リビングがあり、好きなところで過ごします。
食事のときはみんな一緒です。
食事を一緒に作ってくれたり、苦手なことを手伝ってくれる人が、
そこにはついてくれます。
苦手なことを補いながら、出来るだけ、自立した生活をするのが目的です。

「テルなら出来ますよね!」
「出来る様にしていきましょう。
そうなれば輝明さんも、
より誇りを持って生活していけるようになるんじゃないでしょうか。

「はい!」
希望の光が見えたかのように笑顔で答える都古。
それとは対称的に、不安と淋しさが入り混じった顔のお母さん。
「はい…。」
先週の真樹のおしゃべりは、これの伏線だったのか!!
しかし、面倒臭がって追い出すのと、自立させるのとでは違います。
真樹の場合、幸太郎の一件があるまでは、前者でした。
関わりたくないが故に、面倒を見るなんて真っ平よ!って感じで。
息子に負担をかけて、視野が狭くなっていたことに気付いた真樹。
先週はどんな思いでグループホームの話をしてたんでしょう。
あたしも、施設に預けてしまうのは冷たいと思っていました。
でも堀田医師の言うとおり、輝明には
出来る事の喜びや干渉される事を嫌う
というところがあるんですよね。
お母さんにも、子離れのときが来たようです。

動物園で柵の中の鳥を見つめる輝明。
「大竹さん、どうしました?」
「鳥は、ここを出たら、どうなるんですか?」
「ここを出ても、生きていける鳥もいれば、
生きていけない鳥もいると思います。」

輝明、何かを察したのでしょうか。
自分の巣立ちのことを考えてる?
それとも、河原家を出てきた都古のことを考えてる?

動物園の事務室で、古賀さんが輝明に話し掛けます。
「大竹さん、ロードバイク乗ってるの?」
「乗ってますよね!休みの日は必ず乗ってるんです。」
「そう。」
「レースに出ます。」
「え、ロードバイクのレース?」
「はい。40km。」
「40km!?」と他の従業員。
「すごいなぁ。」
「それ、俺聞いてないですよ!何で言ってくれなかったんですか。」
すねる三浦くん(笑)
「ごめんなさい。」
「いや、いいんですけどね。」
古賀さんが笑います。
三浦くん、すっかり輝明ファンになってますね(笑)
「いやいやいやいや…ね、ね、みんなちょっと聞いてよ!
ジョージのやつにおしっこ引っ掛けられちゃった。はははっ。」

楽しそうに事務室に入ってくる園長。
古賀さんを始め、従業員たちが園長を見て微笑みます。
「何?」
「楽しそうですね。」
「はい!楽しいです!!」
具合が悪くなったクッピーのことですったもんだがありましたが、
今は園長も動物大好き。
園長と古賀さんの関係も良くなってますね。
電話が鳴り、女性従業員が出ます。
「少々お待ちください。園長。」
「はい。」
「本社の高野常務からお電話です。」
「はい。
はい、お電話代わりました久保です。
…はい。 すぐに伺います。」


園内をゆっくりあるきながら、動物たちを見る園長。
本社で常務に言われた言葉を思い出していました。
「来園者数、増えたじゃない。」
「は。クッピーとマーボが、大人気なんです。
ちょっとした仕草が、もう本当に可愛らしいんですよ。」

「久保君。」
「はい。」
「そろそろ本社に戻らないか。」
動物たちを見ながら、考え込む園長。

千晶と食事をする都古。
「良かったね、いい部屋すぐに見つかって。」
「お世話になりました。」
そう言い、千晶にお辞儀をする都古。
「ううん。」
「部屋も見つかったことだし、明日雅也さんに会ってちゃんと話してくる。」
「普通さ、ちゃんと別れてから部屋探しとかしない?」
「それだと部屋が見つかるまでの間、テルは私への手紙どこに出せばいいの?」
「あ…うん、そうだね。
都古への手紙は、永遠に続くんだろうね。」
笑顔で頷く都古。
自分のことより輝明優先。
もう、輝明のことしか考えていない様子ですね。
輝明に癒されただけではなく、輝明に恋してる?

ダイニングテーブルでイスに座り、
「〒154-0019
世田谷区緑ヶ丘5−8−10−205
松田都古」
と書かれたメモを見る輝明
「これ、都古ちゃんの新しい住所。」
「新しい住所。」
「そう。」
「松田都古。」
「都古ちゃん、また、松田都古って名前に戻るからね。」
「どうして?」
「そのこと都古ちゃん、輝明に話したいって言ってた。
今度、話してくれるから。」

「手紙、書いてくる。」
「はい。」
手紙を書きに、自分の部屋に行く輝明。

都古は河原の家に行きます。
家に入ると、キッチンには汚れた食器、部屋中に脱いだままの服、
テーブルには新聞や郵便物が散らかってます。
郵便物の中から輝明から送られた葉書がありました。
その葉書を手に取る都古。

しばらくして、河原が帰宅します。
玄関にある都古の靴に気付きます。
「都古。」と呟き、いそいそと部屋に入る河原。
部屋はもう片付けられていました。
そして、ダイニングで座って待っていた都古。
「お帰り。」
河原の手には郵便物。その中に、輝明からの葉書もありました。
「すまなかった、都古。
どうして都古が出ていったのか考えたんだ。
確かに俺は人の目ばかりを気にして、
都古にいい妻であるようにああしろ、こうしろって言い過ぎた。
これからは、治すようにするよ。」

「ごめんなさい。」
ホッとする河原。
「この封筒の中に、離婚届が入っているから。」
河原の顔が強張ります。
都古は輝明からの葉書を抜き取って、席を立ち、家を出ようとすると、
河原は都古を引き止めます。
「話、終わらすなよ!」
そのとき、ビリッと音がして、輝明からの葉書が破れてしまいました。
葉書を見つめる都古。
「なあ都古。」
「返して!テルからの手紙、返して!」
「俺たちのことよりこの手紙の方が大事なのか?
ずっと思ってたけど、こんなものいつまで続ける気だよ!
一生彼に関わって面倒でも見るつもりかよ!」

葉書を見つめてた都古が、河原の目をしっかり見て…
「私、気付いたの。
テルが私を必要としてたんじゃない。
私が、テルを必要としてたの。」

破れた葉書を手に取り、家を出て行く都古。
河原は呆然と都古の背中を見送りました。
輝明のことで頭がいっぱいなんですね。
輝明に恋愛感情があるのかわからないけれど、
輝明は都古ちゃん大好きだし、都古は輝明を必要としています。
二人三脚で人生を歩めるといいですね。

動物園で大きな鳥の柵を見つめる輝明。
また、鳥が出て行くことを考えているのでしょうかね。

帰り道、いつもの野原で自転車を押す輝明。
あの木の前で都古が待っていました。
「あ、都古ちゃん。」
「テル。」
「都古ちゃん、こんにちは。」
「こんにちは。」
「手紙、出したから。」
「うん。待ってる。」
「松田都古。」
「うん。また松田都古になったんだ。」
「どうして?」
「河原さんとの約束、守れなかった。」
「結婚っていうのは、ずっと一緒に仲良くしようって、約束すること。」
「うん。でも、守れなかった。
約束は守らないといけないのに…」

泣き出しそうな都古。
「河原さんと、仲良く出来なかったの?」
「うん。」
「都古ちゃん、悲しい?」
「もう悲しくない。」
そう言うと、都古は微笑みました。
都古の笑顔を見て、輝明も微笑みました。
そして、輝明が自転車を押し始めると、都古が後からついて行きました。
いつも都古に引っ張られ、都古の後をついていく輝明でしたが、
ここでは都古が輝明について行くと言う形になりましたね。
そこは、都古の気持ちを美味く表現しているなあと思いました。
ただ…結婚のことすらあまりよく理解していない輝明に、
離婚のことが解るのでしょうか…。
離婚したら名字が松田に戻るってこと、理解できるのかなあ。

2人は亀田さんのお店に入ります。
「いらっしゃい。」
と亀田さん。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
都古を連れてきた輝明を温かく迎えます。
カウンターに座る輝明と都古。
「コーヒーのお砂糖はスプーン一杯です。」
そう言いながら、砂糖を入れ、コーヒーを混ぜる姿を、
都古は微笑んで見つめていました。
同じタイミングでコーヒーを飲む2人が微笑ましかったですね。
「ごちそうさまでした。」
と言い、輝明が250円を出すと、
「こういうときは、彼女の分も払わないと。」
と亀田さんが耳打ち。
「どうしてですか?」
「ごちそうしてあげるもんなの!」
「僕のお金なのに。」
「そう。2人で500円!」
そう言い、亀田さんは250円を返します。
「2人で500円。」
輝明が500円玉を亀田さんに支払いました。
「はい、ありがとうございました。」
「テル、ありがとう。ごちそう様でした。」
「どういたしまして。」
腑に落ちない感じの輝明と、嬉しそうな都古が店を出ます。
亀田さんはそんな2人を微笑ましく見ているのでした。
腑に落ちていない輝明の表情が上手かったですね、つよぽん。
亀田さんは、輝明が自閉症だということを聞かされていません。
どこか普通の男性と違うとは思っているのかもしれませんが。
なので、障害者という風に扱わないんですよね。
自転車好きの友達?先輩と後輩?のような感じで接してます。
もしも、輝明が自閉症ということを先に耳にしていたら、
このような気遣いはなかったんじゃないかしら。

ロードバイクのレースに向けて、輝明の訓練が始まります。
亀田さんが輝明を指導しています。
「じゃあ大竹君、今度は僕の後ろについて。」
「はい。」
「いい?」
亀田さんがスピードを上げ、輝明は亀田さんについて行きます。

動物園の事務室。
「私、離婚しました。」
と園長に報告する都古。
事務室にいた他の従業員は驚いて都古を見ます。
「今、獣医の募集はしていますか?」
「あ、これから募集しようと思っていたところです。
2ヶ月後にネコ科の動物を新しく入れることになったんで、
それに伴い、獣医と飼育係を募集するつもりでした。
松田先生。是非また、うちの動物たちを診てやって下さい。」

「はい!ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
…あ、今から動物たちに会いに行ってきてもいいですか。」

「もちろんです。」
嬉しそうに事務室を出て行く都古。
「じゃ、」
と言い、次の仕事をしようとする園長を、古賀さんが呼び止めます。
「園長。園長のことが噂になっています。」
「噂って?」
「本社に戻られるって、本当ですか?」

夕方になり、事務室に園長と古賀さんが2人。
「本社の話は断るつもりだよ。」
「どうしてですか?」
「私は今、ここの仕事が楽しいんだ。動物たちも可愛いし。
正直、今更本社って言われてもピンとこないんだよ。
前はあんなに本社にこだわってたのに。」

そうでしたよねえ。
園長は出世にこだわった人でした。
しかし今は、出世よりも、動物園の動物のほうが気がかりに。
しかも、常務に「何てことをしてくれたんだ!」
と怒鳴ってしまいましたからね。
出世を諦め、動物を本当に可愛がれるようになって、
その結果、来園者数が伸びて、出世の話が。
皮肉なもんですね。

亀田さんの店に、秀治、輝明、りな。
「弟がお世話になっております。
今度、コースの下見にも連れてって下さるそうで、ありがとうございます。
初めてのレース、亀田さんに一緒に走っていただけて、心強いです。」

「一緒には走りませんよ。」
「え?」
「僕は別のレースに出るから。」
「…そうですよね。」
「コーヒー、冷めますよ。」
「あ…はい。」
自閉症者の家族と、自閉症とは知らないで付き合っている人との
温度差がはっきり出るシーンでした。
りなと輝明の隣に戻る秀治。
「ねえ、この前の話、まだ大丈夫?」
「この前の話って?」
「就職。お兄ちゃんの友達の会計事務所。」
「ああ。」
「お願いしたいんだけど。」
「私は私がしたいようにするんだから!…って言ってなかった?」
「あっ。バイトの時間。」
ごまかすように言って席を立つりな。
「遅刻すんなよ!」
温かい表情でりなを見送る秀治。
「うん。さようなら。」
「さようなら。」
りなも自分が進む道を決めましたね。
堀田医師に本音をぶちまけて、スッキリしたんでしょうね。
ごまかしたときの、りなの表情が可愛かったです。

大竹家のダイニングで、パンフレットを見せながら、
輝明にグループホームの説明をする都古。
「グループホームに行ったら、テルはそこから仕事に行って、
そのグループホームに帰るの。
ご飯を一緒に作ってくれたり、
苦手なことを手伝ってくれる人はちゃんといてくれるからね。
仕事が休みの日はこの家に戻ってきて過ごすんだよ。」

パンフレットをじっと見つめる輝明。
積極的な都古とは裏腹に、お母さんはどこか淋しそう。

都古への手紙。
「都古ちゃんへ
今日は、仕事が休みでした。
ロードバイクに乗りました。
都古ちゃんが、グループホームの話をしました。」


グループホームのパンフレットを見て考えこむお母さん。

動物園でまた、輝明は柵の中の鳥たちを眺めています。
「大竹さん、この場所気に入ったみたいですね。」
「三浦さん。」
「はい。」
「トビはいますか?」
「トビはいません。トビが見たいんですか?」
「ピー、ヒョロロロー。」
「トビの鳴き声ですね。」
「ピー、ヒョロロロー。」
なぜ、急にトビ!?
園にはトビはいないんですよねえ?
園にいないトビを自立と結びつけるのは難しいような…。

夕飯を食べ終え、食器を洗い終える輝明。
すぐに食べ終わった幸太郎。
「ごちそう様。」
「はーい。」
「輝明おじちゃん、ゲームやろう。」
「うん。」
ゲームをしに、ダイニングを出て行く輝明と幸太郎。
遊びに来ていた都古が口を開きます。
「おばさん、今度テルを連れて
グループホームに見学に行ってきてもいいですか?」

「グループホームって?」
「あ…。まだ話してなかったんですか?」
「…うん。」
「どういうこと?」
「堀田先生に言われたの。
輝明、適切な援助を受けながら、
出来るだけ自立した生活を送ったらどうかって。
それで都古ちゃんが、グループホームのことを調べてくれているの。」

「聞いてないよ、そんな話。
一言相談があってもいいんじゃない?」

「すみません」
「いや、都古ちゃんが謝ることないって。
お袋、どうして言ってくれなかったの?」

「私が元気なうちは、
輝明…この家で過ごせたらいいんじゃないかって、思ったから。」

「えっ?おばさん、テルには少しでも
自立してほしいって思ってたんじゃないんですか?」

「うん。そうなんだけど…。私、まだ元気なんだし。」
「おばさんが元気なうちに、
テル、少しでも自分のことは自分で出来るようにしよう
ってことじゃないんですか?」

不安・淋しさ・心配…複雑な心境をうまく話せないお母さん。
「ね、その時になってから考えればいいんじゃない?」
「その時…。」
「お袋に、もし何かあったとき。
その頃輝明、今より、自分でいろいろ出来るようになってて、
そのままここで暮らせるかもしれないんだし。」

「それって、お兄ちゃんがここで一緒に暮らすってこと?」
冷静なりなの言葉に、思わず身を乗り出す真樹。
「だから、その時になってから考えればいいんじゃないか
って言ってるんだよ。」

「その時じゃ遅いかもしれないから、今からやろうって!
…すみません。なんか、私が口出しすることじゃないですよね。」

「ううん。そんなことない。」
都古が言いたい事もわかりますが、
やっぱりお母さんとしては心配なだけではなく、淋しいんでしょうね。
秀治も同じ思いかな。お母さんの気持ちを察しての言葉だったのかな。
そして、真樹の事も気遣っている。
真樹は身を乗り出して、何を言おうとしたのでしょう。


食事も終わり、帰る都古を玄関まで見送るお母さん。
「ごちそう様でした。」
「都古ちゃん、かえってごめんね。」
「いえ。お邪魔しました。」
「気をつけてね。」
「はい。」

秀治は自分の家に戻り、真樹に話をします。
「さっきの話だけど、
別に俺がずっと輝明の面倒を見るって言っているわけじゃないから。」

「でもそうしたいと思い始めている…でしょ?」
「輝明には、迷惑かけられっぱなしで、嫌な思いもたくさんした。
何で俺がこんな思いをしなきゃいけないんだとか、
何で輝明は俺の弟なんだって、何度も思った。
でもしょうがないよ。
輝明は、俺の弟として生まれてきたんだから。
すまない。」

「ずっと、認めたくなかったんだけど…。
私が幸太郎を追いつめているって気付けたのは、輝明さんのお陰なのよね。
先のことはわからないし、一緒に住めるかどうかもわからない。
でも、輝明さんには感謝してるから。」

「ありがとう。」
おお、クソ女も素直になったじゃねえか。
秀治家にも穏やかな風が流れるようになりました。

そのころ大竹家では、お母さんがリビングで考え込んでいました。
りながお母さんの近くに座ります。
「はぁ〜。りなは、輝明のこと、どう思う?
うち出たほうがいいと思ってる?」

「お兄ちゃんがしたいようにするのがいいと思う。
お兄ちゃん、どう思っているんだろうね。」

また考え込むお母さん。
りなが一番冷静ですね。
そう、輝明の人生なんだから。輝明がどうしたいかが一番大事なんですよね。
本人が何も言っていないのに、周りがあれこれ言うことではありませんね。

都古への手紙
「都古ちゃんへ
今日は、動物園に仕事に行きました。
都古ちゃんが家に来ました。
ご飯を食べました。」


動物園の事務室。
デスクで仕事中の園長に古賀さん。
「園長、お話があります。」
「何?」
「本社に戻って下さい。」
「本社?ああ、何を急に言い出すかと思ったら…。
そんなに私をここから追い出したいわけ? 
でもね、そうはいかないよ。しぶとく居座らせてもらいますからね。」

と、笑顔で答える園長。
「冗談言っている場合じゃないですよ。」
三浦くんの声に園長が顔を上げると、
従業員のみんなが立って、園長を見つめていました。
輝明もゆっくりと立ち上がり、園長を見ます。
園長は立ち上がり、
「ここで働きたいんだ!
ここの動物園をもっともっと良くしたいと思ってる。」

「本社に行って、それをやって下さい。」
「本社にもいてくれないと困るんです。
動物に愛情がある人が。」

従業員たちは、にこやかに園長を見つめました。
従業員の顔を見た園長は、言葉もなく…。

亀田さんとコースの下見をしながら練習する輝明。
トビの鳴き声に気付き、止まって空を見ます。
亀田さんも止まり、振り返ります。
「どうした?」
「ピーヒョロロー。」
「トビか。いた?」
「いません。」
「行くか。」
そう言うと、先に行く亀田さん。
輝明は空をじっと見つめて、トビを探していました。

動物園の事務室で挨拶をする都古。
「獣医の松田都古先生です。」
「この動物園でまた仕事をすることができ、とても嬉しく思っています。
よろしくお願いします。」

従業員たちが温かく拍手します。
輝明はただ立っているだけでした。
「大竹さん、拍手です。」
と三浦くんに耳打ちをされ、輝明も拍手。
「えー、それからみなさんにご心配をおかけしていた件ですが、
来年度より、本社に戻ることになりました。
みなさんの期待に答えられるように、本社で務めていきたいと思います。」

園長に大きな拍手を送る従業員たち。
「大竹さん」
三浦くんがまた言おうとすると、今度は自分から拍手ができました。

レースが近づき、本格的に練習する輝明。
家族も応援しています。
「お兄ちゃん その調子!」
と言いながら輝明と一緒に自転車で走行するりな。
「お父さん、早く!」
「漕いでるよ。」
「速〜い!」
輝明の後ろを自転車で追う幸太郎とペースダウンしてしまった秀治。
そして、真樹は道路わきでタイムを計ります。

動物園の仕事も張り切る輝明。
馬の蹄の手入れをする輝明の姿を、都古は嬉しそうに見ていました。

動物園の人たちも輝明の練習に付き合います。
自転車で先に走っている三浦くんを軽く追い越す輝明。
「よーし、その調子だ!」
三浦くん、ちょっと悔しそう(笑)
「大竹さん!」
「頑張れ、頑張れ!」
「大竹さん!」
「頑張れ、頑張れ!」
「大竹さーん!」
道端から応援していた園長と古賀さんが走って輝明を追いかけます。
「テル!お弁当だよ。」
道端から手を振る都古。
「都古ちゃん。」
と言いながら素通りしていく輝明。

「あーあ。痛い?」
大竹家のリビングに座り、足を出している輝明。
その足は、マメが潰れて真っ赤になっていました。
優しく手当てをするお母さん。
「痛い。」
無表情で答える輝明。言い方が子供っぽくてかわいかった(笑)

レース用のスーツを買いに行く輝明と都古。
「テル、これは?」
都古が黄色のスーツを見つけます。
まんざらでもなさそうな輝明。

動物園の事務室。
「おれたち みんなからのプレゼントです。」
黄色いケースに入った黄色い水筒を手渡されます。
「ありがとうございます。」
動物園のみなさん、輝明の好みをわかってますね。

朝、仕事に行く準備を済ませた輝明は、都古からの手紙を読み返します。
「テルへ
テルは動物園の飼育係です。
テルの動物園の動物たちが元気でいられるよう、
一生懸命お世話をして下さい。約束です。」

りなはそんな輝明の姿を見つめ…。

動物園で象のフンを掃除する輝明。
にこにこしながら見つめる都古。
そしてまた、輝明は柵の中の鳥を眺めていました。

亀田さんの店の壁に貼られた、レースのポスターを見つめる輝明。
亀田さんが、輝明に語りかけます。
「俺が教えられることは全部教えた。
最後にもう1度、この言葉を贈る。
走るのは気持ちいだけじゃない。辛い時だってある。
風を感じ、空を感じ、大地を感じながら、辛さを乗り越えた時、
そこにはどんな世界が待っていると思う?
それは、ロードバイクに乗る者だけが知ることが出来る世界なんだ。

ポスターを見る輝明は、目を輝かせます。

レース前日、大竹家では夕飯を前に盛り上がっていました。
乾杯をする家族、そして都古。
「さあ、いよいよ明日は輝明のレースだ。
輝明、しっかりな。」

肩をすくめる輝明。
「そんなこと言うから緊張しちゃったじゃない。」
「ごめん。大丈夫だからな、輝明。
いつも通りやれば、必ずゴールできる。」

「はい。」
「僕も応援に行くからね。」
「とにかく、落ち着いてな!」
「お兄ちゃんが一番舞い上がってるじゃん!」
「今から舞い上がってどうすんのよね。」
「いただきます。」
都古、すっかり大竹家の一員になっちゃってますね。
今回もりなのツッコミが冴えてます(笑)

食後、自分の部屋に戻り、レースのビデオをじっと観る輝明。
壁には都古と選んだ黄色いスーツ。
ビデオを観ながら何を考えていたのでしょう。
イメージトレーニングしてたのかな。

リビングで心配しているお母さん。
「明日のレース、大丈夫かなぁ。」
「おばさん。
久しぶりにテルと一緒に仕事をして、本当に驚きました。
覚えた仕事はきちんとやってるし、動物たちのことをたくさん覚えてます。
動物園で働いて、テルにとっても
新しい世界が出来たんだなぁって思いました。」

「ロードバイクだってきっとそうね。
輝明の新しい世界なんでしょうね。」

「まだあると思います。テルの新しい世界。」
「都古ちゃんの言いたいのは、グループホームのことよね。」
「はい。もう1度、考え直していただけませんか?
テルにとって最初の一歩を踏み出すことは、とても大変なことだと思います。
踏み出せても、上手くいかないことの方が多いかもしれません。
でも、最初の一歩を踏み出せないと、前には進めません。

考え込むお母さん。
「おばさん…。」
新しい世界に踏み込む勇気、踏み込ませる親の勇気。
例え自閉症でなくても、新しい世界に最初の一歩を踏み出すって言うのは、
勇気のいることですよね。
それにしても、いくら幼馴染で輝明の良き理解者で出戻ってきたとはいえ、
大竹家にいる時間も長いし、入り込みすぎじゃないかい?都古。
当たり前のように大竹家に居座って、意見を主張する都古って一体…。

都古への手紙。
「都古ちゃんへ
今日は、動物園に仕事に行きました。
都古ちゃんが家に来ました。
明日はレースです。」

輝明が手紙を書き終えたとき、
「お兄ちゃん。入るよ。」
そう言って輝明の部屋に入ってくるりな。
「りな。」
「お兄ちゃん。明日のレースの時、
気持ちが落ち着くようにお守りを持っていた方がいいと思うんだ。」

「お守り。」

お母さんの悩む時間が続きます。
輝明が眠った後、輝明の部屋に入り、
壁にかけてあるレース用のスーツを見つめ、
そして、輝明が眠るベッドに腰掛けます。
布団を掛け直して輝明の寝顔を見つめるお母さん。
立ち上がって、輝明が都古への手紙を書く机の前に座ります。
写真たてを手に取り、悲しげに見つめます。
その写真は、いつもの野原の、あの木の前で撮った、
幼いころの輝明と都古の2ショット。
写真をそっと撫で、堪えきれずに涙が溢れてきました。

レース当日の朝。
都古と一緒に選んだレース用の黄色いスーツに着替え、
都古からの約束の手紙をケースに入れ、首に下げる。
「お守り。」
そう言って、手紙を胸に当てる輝明。
りな、粋な計らいですね。
このお守りが、レースでは重要になってきます。

リビングで地図を広げて、コースの確認をする秀治、りな、都古。
お母さんと真樹は慌ただしくお弁当の準備。
「何だか落ち着かないわねぇ。
あ、お茶でも入れましょうか。」

「あっ、じゃあ私やります。」
「ああ…。」
そこに、レース用のスーツを着た輝明が登場。
「あ!輝明おじちゃん!」
「いいじゃん!」
「似合ってる!」
「うん。」
「かっこいい!」
「かっこいい。」
照れる輝明。
笑顔で見つめるお母さん。

レース会場。
「さあ、スタート時間がいよいよ10分後に迫ってきました。
出場者のみなさんは、駐車場右側のテントでエントリー手続きを済ませ、
スタートフィニッシュ地点にお集まりください。」
とアナウンスが響き渡ります。
動物園の仲間たちも応援に来ました。
「あ、大竹さん!」
「どうも。」
みんな「おはようございます。」と口々に挨拶。
「おはようございます。」
「おはようございます。」

スタート地点。
ロードバイクに跨り、緊張気味に耳を両手でふさぐ輝明。
「選手並びに関係者のみなさん、おはようございます。
サイクリストにはすっかりおなじみとなりました、
富士山と紅葉に包まれた本栖湖周回コース
及び富士ヶ嶺40kmを使っての、
第17回、東都サイクルロードレース2006。」
アナウンスが流れ、いよいよ本番です。
輝明は耳をふさいだまま、
「走るのは気持ちいだけじゃない。辛い時だってある。
風を感じ、空を感じ、大地を感じながら、辛さを乗り越えた時、
そこにはどんな世界が待っていると思う?
それは、ロードバイクに乗る者だけが知ることが出来る世界なんだ。」

と呟きます。
「スタート30秒前です。」アナウンス。
秀治は輝明に寄り添い、家族や動物園の仲間は少し離れて見守ります。
店でポスターを見つめる亀田さん。
窓の外を見つめる堀田医師。

「第17回、東都サイクルロードレース 2006。
スタート5秒前。」
耳をふさぎ、緊張する輝明の肩を両手で押さえる秀治。
「パンッ!」
ピストルの音に驚き、パニックになりそうな輝明。
離れてみている人たちも心配します。
しかし輝明はすぐに落ち着きます。
秀治は輝明の肩からそっと手を離しました。
胸に手を当てる輝明。
手を当てた場所には、スーツの中に、あのお守りが。
ゆっくりとハンドルを持ち、ペダルに足を入れる輝明。
そして、輝明がペダルを踏み、スタートしました!
「よし!行け!」
秀治が叫びます。
輝明の背中を温かい目で見送る秀治。
「大竹さん!」
「お兄ちゃん!」
「大竹さん!」
「テル!」
「輝明おじちゃん!」
「大竹さん!」
「お兄ちゃん!」
「大竹さん!」
輝明を力いっぱい応援する家族、動物園の仲間たち。

次の応援ポイントへ移動する一同。
秀治が輝明が走る方向を指差し、
「ほら、あそこ、あそこあそこ!ほら!輝明!」
「テル!」
「お兄ちゃん!」
「輝明おじちゃん!」
輝明は順調に走り続けます。

頑張っている輝明を見て、それぞれに輝明との思い出が頭を過ぎります。

秀治は輝明にありがとうと言われたことを。
「かけっこ、お兄ちゃんが手を引いてくれた。
ありがとう。」

(第10話)

りな。
「りな。都古ちゃんの所にどうやって行くの?」
輝明がお母さんの反対を押し切り、都古の新居に行ったときのこと。
(第6話)
「りな、一緒に来て。」
積み立てが貯まり、ロードバイクを買うことになったときのこと。
(第9話)

真樹は、幸太郎に初めて反抗された後、眼鏡を買いに行ったときのことを。
「これとこれ、どっちがいい?」
「笑った顔。」
(第7話)

幸太郎は、真樹に反抗して輝明のことを探しに行ったときのことを。
「やっぱり僕のこと探そうとしてくれてたんだ。」
輝明が新しい道に進んでいきました。
「…嘘。」
(第7話)

古賀さんは、動物園からいなくなった輝明を野原で見つけたときのことを。
「お父さんは、遠くに行きました。
いつ戻ってくるのかなー。」

「待ってるの?」
(第6話)

三浦くんは、輝明に初めての担当を決めたときのことを。
「大竹さんの担当は、ジンジンです。」
「大竹さんの担当は、ジンジンです。」
(第2話)

園長は、出世のことしか考えてなかった自分のせいで、
体調が悪化したクッピーを、従業員に任せて帰ってしまったときのことを。
「出来ることが多くて、少ないのが悪いってわけじゃないの。
自分が出来ることを一生懸命やればいい。」

「誰かにそう言われたの?」
「お母さんです。」
(第8話)

古賀さんの話が泣けましたね。
お母さんの回想も入ると思いましたが、たくさんありすぎたのでしょうね。

長い上り坂で、疲れて止まってしまう輝明。
「輝明…。」
心配そうなお母さん。
動物園でもらった黄色い水筒を手に取り、ゆっくり飲みます。
そして、お守りに手をかざしました。
「テル…。」
都古も胸の詰まる想いで呟きます。

ゴール付近。
祈るように輝明を待つ一同。
他の選手が次々とゴールしていく中、輝明が姿を現します。
「テル!」
「おお、輝明!」
「お兄ちゃん!」
「ゴールはもうすぐ!」
「輝明おじちゃん!」
みんな喜びながら輝明を迎えます。
ところがその時、トビの鳴き声が聞こえ、輝明は止まってしまいます。
ゴールを目前にして、コースを外れ、トビの鳴き声を追う輝明。
「輝明!」
輝明のところに行こうとする秀治を、お母さんが止めます。
「待って!…待ちましょう。」
お母さんは輝明のことを信じようとしてるんですね。

トビの鳴き声を聞きながら、トビを探す輝明。
見渡しのいい場所でロードバイクを降りて、探し続けます。
そして、大きな木の枝に止まるトビを見つけました。
「トビ。」
トビをじっと見つめる輝明。
やがてトビは、大きく翼を広げ、大空に。
トビが見えなくなるまで空を見つめていた輝明は、笑顔を浮かばせます。

みんなが心配して待っていると、輝明が戻ってきました。
「輝明!」
「お兄ちゃん!」
会場の温かい声援の中、最後の選手としてゴールする輝明。
実況アナウンスが流れます。
「今、39名の選手がゴールしました。完走です。 お疲れさまでした。
これで第17回、東都サイクルロードレース 2006。
すべての選手がフィニッシュしました。本当に お疲れさまでした。」
輝明のところへ駆け寄る家族、動物園の仲間たち。
「テル、よく頑張ったね。」
みんなの顔を見て、輝明が口を開きます。
「お母さん。」
「はい。」
「僕、グループホームに行く。」
みんな驚いて、輝明の顔をじっと見ます。
ゆっくりと輝明の前に出るお母さん。
そして…。
「はい。」
と、しっかりと答えるのでした。
「トビは、タカ目タカ科に属する鳥です。関西ではトンビとも言います。
ほとんど羽ばたかず、尾羽で巧みに舵を取り、
上昇気流に乗って上空に舞い上がる様や、
ピーヒョロローという鳴き声はよく知られており、
日本では最も身近な猛禽類です。」

輝明は自分で新しい世界に行くことを決めました。
新たな冒険です。
でも、不安な表情はありませんでした。
お母さんも決心がついたんですね。子離れの瞬間です。
輝明もお母さんも、すっきりとした、いい表情でした。
お母さんの返事の後の、りなの表情もとてもよかったです。

大竹家のダイニング。
楽しそうにごちそうを作るお母さんと真樹。
りなが降りてきて、ごちそうを発見。
「すごーい!」
つまみ食いをするりな。
「おいしい。
お兄ちゃん、何時に来るの?」

「電話してみる!」
「わざわざそんなことで電話しなくたって。
やめろって。もう。」

呆れながらも、笑顔の秀治。
「いいじゃないの。」
微笑む真樹。
お母さんは輝明を待ちきれない様子で電話をかけます。
「でもさ、良かったよね。
お兄ちゃん、グループホーム気にっているみたいで。」

「まあな。」
「あ、もしもし。大竹でございます。
輝明がいつもお世話になっております。
あの、輝明、お願いできますでしょうか。
…あ、輝明?今日、何時くらいに帰ってくる?
少しでも早く帰ってらっしゃいね。
…え、どうして?
…そんな…。ちょっとでも顔出せないの?
せっかく美味しいものたくさん作っているのに?
…はい。じゃあね。」

残念そうに受話器を置くお母さん。
「輝明おじちゃん来られないの?」
「うん。」
「どうして?」
「…僕にだって予定がある。
…だって。」

その言葉を聞いて、大笑いする家族。

グループホーム「ありがとう」から出てきた輝明。
自転車に乗って出かけます。
ポストの前で止まり、都古への手紙を出して、再び自転車に乗ります。
少し進んだところで、都古が待っていました。
「都古ちゃん、こんにちは。」
「こんにちは。」
「手紙、出したから。」
「うん。待ってる。」

「都古ちゃんへ
今日は、仕事が休みでした。
都古ちゃんと自転車に乗りました。
都古ちゃんが笑っていました。」


真っ直ぐな長い道を、自転車で進んでいく2人。
輝明はどこまでも、どこまでも、自分の人生を歩き続けます。
「僕にだって予定がある。」都古とのデート!
家族より都古を選ぶようになっていましたね。
2人の道はどこに繋がっていくのでしょう。
きっと、最後に出てきた道のように、
真っ直ぐで果てしなく長い道を歩んでいくことでしょう。

これで、「僕の歩く道」はおしまいです。
そして、「僕・道」シリーズも最終章なので終わりです。
3部作とも、じわりじわりと、緩やかな感動を与えてくれました。

1作目の「僕の生きる道」。
死を宣告され、最初は投げやりになった中村秀雄(草なぎ剛)ですが、
担当医(小日向文世)の言葉と、読み終えていない本をきっかけに、
考え方を変え、死ぬまでの間にどう生きるかを模索します。
「この本は忙しくて読めなかったのではない。
読もうとしなかったのだ。」
そして精一杯生き、恋をして、結婚して、
教師という仕事をまっとうして、穏やかに亡くなりました。
このドラマでは、草なぎ君は役作りの為に9kgも減量しました。
最終回の日は、旦那のお友達も遊びに来ていたのですが、
夫婦でドラマに見入って、お客さん無視で涙を流しちゃいました。

2作目の「僕と彼女と彼女の生きる道」。
凛ちゃん役の美山加恋ちゃんがかわいかったですね。
愛のない夫婦関係に疲れた妻(りょう)が、
離婚を申し出て、一人娘の凛(美山加恋)を置いて、
家を出て行ってしまいます。
なぜ妻が出て行ったのかわからないまま、
1人で娘のことを見なければならなくなった小柳徹朗(草なぎ剛)。
外で会った妻から「私、凛を愛していない。」という言葉。
そして、凛の家庭教師(小雪)からは、
「あなたは凛ちゃんを愛していない。
愛していないことすら気付いていない。」
と言われ、両親に愛されていない凛は何なのだろうと考え始めます。
冷徹仕事人間だった徹朗は、少しずつ現実を受け入れ、
いつしか親として娘を愛していけるようになりました。
娘への愛が確実になったとき、元妻が凛を引き取ることに。
駅のホームで凛を乗せた新幹線を追いかける徹朗の姿に泣きました。

そして、3部作の最終章。
「僕の歩く道」。
淡々と進んでいく前半はこのシリーズの特徴ですね。
そして、後半からぐっと引き込まれます。
前2作は、何かをきっかけに主人公が変わっていく姿が描かれていましたが、
このドラマでは主人公が成長はするけれど、輝明は輝明のまま。
純粋に生き、単純な答えを出す自閉症の輝明が、
周りの人たちにたくさんのことを気付かせます。
そして自分も、自立への道を歩き出しました。
たまに観る障害を扱った番組というのは、「大変」が重視されますが、
「僕の生きる道」は自閉症者が周りの人たちに元気を与えてるドラマです。
ネットを通してですが、障害を持ったお子さんのお母さんがたと
お話する機会があります。
どのお母さんがたも、元気で素晴らしいお母さんたちです。
お母さんたちはみんな、「子供に癒されてる」と言います。
もちろん、大変だったこともたくさんあるでしょう。
でも、それを乗り越えられるくらいのものがあるのでしょうね。
きっと輝明のお母さんも、輝明に癒されながら生きてきたのでしょう。
動物園の人たちも、いい人たちですね。
園長は出世して本社に戻ることになりました。
新しい園長はどうなのでしょうか。
もしかしたら、新しい園長は意地悪かもしれない。
でも、古賀さんや三浦くん、出戻ってきた都古、そして元園長が上から、
輝明の味方になってくれることでしょう。
できれば、その後の動物園の様子を見てみたいなあ。

とてもとても長い、あたしの「僕の歩く道」を読んでくださって、
ありがとうございました。
これで、ドラマレビューはおしまいです。
このドラマの為に時間を費やし、
ブログの主旨である「育児日誌」をすっかりサボってしまいました(笑)
次回からは、子供をネタにした「育児日誌」を再開します。

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僕の歩く道
posted by きーまま at 15:11| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | テレビっ子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月16日

僕の歩く道10

輝明の胸で泣く都古に優しく話し掛けます。
「手紙、出したから。」
「うん。待ってる。」
目を見開き、輝明は立っています。
「ごめん。」と言い、輝明の胸から離れる都古。
「どうしたの?」
「ううん。何でもない。」
都古は涙を拭い、笑顔を見せます。
「ロードバイク、カッコイイね。
見せに来てくれたの?すごいよ、テル。
…せっかく来てくれたんだけど、私行かなきゃいけないから。」

「どこに?」
「仕事。」
「河原さんの動物病院。」
「うん。」
「約束だからね。」
「え?」
「結婚ていうのは、ずっと一緒に仲良くしようって、約束すること。」
「…うん。」
思い出したように頷く都古。
そして輝明は穏やかに微笑むのでした。
「来てくれてありがとう。じゃあね、バイバイ。」
「バイバイ。」
都古は歩き出し、動物園に向かいます。
輝明から離れると、再び都古は悲しげな表情に戻りました。
その背中をじっと見つめる輝明。

輝明は家に帰り、都に手紙を書きます。
「都古ちゃんへ
今日は、仕事がお休みでした。
ロードバイクに乗りました。
都古ちゃんが泣いていました。

輝明は泣いている都古を見て、何を感じたのでしょう。
手紙を書き終え、ベッドに入るが、寝付けない様子の輝明。
仰向けになった輝明の瞳から涙がこぼれ落ちていました

亀田さんの喫茶店に行き、コーヒーを飲む輝明。
亀田さんが語ります。
「ロードバイクに出会ってしまった者は、
やがて、新しい自分に出会うことになる。
ロードバイクに乗っているとね、新しい世界が見えてくるんだよ。
走るのは気持ち良いだけじゃない。辛い時だってある。
風を感じ、空を感じ、大地を感じながら、辛さを乗り越えた時、
そこにはどんな世界が待っていると思う?
それは、ロードバイクに乗る者だけが知ることが出来る世界なんだ。

亀田さんの言葉を聞きながら、何か考えている輝明。

輝明は家に帰り、自分のの部屋で
『17th TOHTO CYCLE ROAD RACE 40km 12.16』と書いてあり、
ロードバイクに載っている人たちの写真が載った紙を見つめます。

ダイニングテーブルで雑誌を見ているりな。
そこに秀治がやってきて、りなに話し掛けます。
「りな、ちょっといい?」
「やだ。」
「俺が説教するとでも思ってるのか?」
「そうでしょ。」
「ああそうだ。」
秀治は雑誌を取り上げ、
「大学卒業したら、家出るんだって?どうして。」
返事をしようとしないりな。
そこへ輝明が降りてきて、振り返る秀治。
りなは雑誌をさっと取り戻して、また読み始めます。
「お兄ちゃん、こんばんは。」
「こんばんは。」
何か言いたそうな輝明。
「どうした?」
「お風呂?」とお母さん。
イスに座り、先ほどの紙をテーブルの上に置く輝明。
「レース?」
「うん。」
「見に行きたいの?」
頷かない輝明。
「もしかして、出たいの?」
「まさか。」と秀治が笑います。
「出たい。」
「はあ!?」
「これ、どれだけ走るの?40キロだよ。
40キロって、ものすごぉーく、長いんだよ。」

「そんな長距離、危険だし…。大勢の人が参加するんだろ?
そういう場所、輝明苦手なんだから。周りに迷惑かけるだろうし。
それに、大体、レースって競争だよ?
輝明は、競争がどういうことかわからないだ。」

「うん。ちょっと、照明には難しいかな。」
「はっきり無理って言った方がいいよ。」
「お風呂、入る。」
「輝明。レースは無理!わかった?」
「お湯の温度は39度。」そう言い、お風呂に向かう輝明。
「無理かどうかはわかんないじゃん。」
「輝明のことはともかく、りなはどうなんだよ。
うちを出てどうするの?やりたい事はなに?」

「もういいでしょ。」
秀治を振り切るようにダイニングから出て行くりな。
「おーい、りな。何考えてんのか…。」
お母さんは輝明が置いていった紙を手にし、見つめます。
りなは、輝明が自分から新しい道に自転車で行けたところを、
目の当たりにしてますからね。
輝明の可能性を信じているのでしょうね。

都古への手紙。
「都古ちゃんへ
今日は、動物園に仕事に行きました。
亀田さんの店に行きました。
レースに出たいです。」


河原家では、都古が料理中。
「ただいま。」河原が帰ってきた。
「お帰りなさい。」
「何作ってるの?」
「明日の準備。」
「なんか疲れてる?大丈夫?明日。」
「うん。大丈夫。」そう言って、笑顔を見せる都古。
「そう。よろしくな。みんな楽しみにしているから。」
「結局何人来る?」
「8人。」
「わかった。」
「8人も来たらここも狭いよな。
そろそろマイホームも考えないとな。…あと子供のこともな。」

「子供…?」
結婚したら子供を持つものだろ?
子供がいるってことは、家庭円満ってことだし。
子供がいたら離婚になんか。

都古の表情が曇ります。
「あ、いたんだよ。子供がいたら離婚になんかならなかったってやつが。
斉藤ってヤツなんだけど…そいつの話はどうでもよくって。
都古だってそろそろ考えるだろ?マイホームとか子供。
家族設計っていうの?」

「…うん。そうだね。」都古は無理に笑います。
今どき、結婚したら子供を持つものと考えている河原って…。
単に子供が欲しいんじゃなくって、
家庭円満に見せかけるためだけに、子供を?
子供がいたら離婚になんか?はあ?
育児方針の違いで、離婚に至る夫婦は少なくないですよ。
子供を何だと思っているのでしょう。
見せ掛けの道具じゃありませんよ。
河原のところに子供が生まれたら、子供がかわいそう!
クソ女みたいな父親になってしまうんでしょうね…。

翌日、疲れた表情で掃除する都古。
花を飾り、料理の準備をテーブルに並べる都の姿に納得した表情の河原。
キッチンからジュっと音が聞こえました。
「あっ…!」
慌ててキッチンに戻ると、焦げたニンジンが…。
「ワイン買ってくる。」
「私もスーパーへ行く。」
「ん?何買うの?」
「ニンジン、焦げたから。」
「いいよ、わざわざ。他にもたくさん食べるものあるんだし。」
「ううん。作り直す。」
健気ですね…。

スーパーに走り、ニンジンを買いに行く都古。
ニンジンを持って、レジに向おうとすると、人とぶつかってしまいます。
都古がよろけ、ジャガイモの山に当たってしまいます。
ジャガイモの山が崩れ…。
床に転がったジャガイモを、呆然と見る都古。
都の手から、ニンジンが落ちます。
崩れるジャガイモの山を見ていたら、
今まで必死に耐えていた心も崩れてしまったんですね。
この辺の演出が非常にうまいですね。

河原が帰宅。
「なあ都古、いいワインがあったんだ。」
と話し掛けるが、そこには都の姿がありませんでした。
「都古…?」
家の中で都古を探す河原。
寝室のドアを開け、中に入ると、開けっ放しのクローゼット。
そこには空のハンガーがいくつかありました。
振り返ると、ガラスのテーブルの上に、結婚指輪が置いてありました。

その頃、都古は電車の中。
窓の外の風景を、ただぼーっと眺める都古。
やがて、大きなカバンを持った都古は、
浜辺で夕日に染まる海を眺めていました。

食卓を囲む大竹家。秀治一家も一緒です。
「先輩の会計事務所、りなのこと雇ってくれるって言ってる。
いい話だから考えてみたら?」

秀治がりなに話し掛けるが、反応しないりな。
「聞いてる?」
「うん。」
「あっ!」と幸太郎が声をあげます。
「どうしたの?」と真樹。
「輝明おじちゃん、どうしたの?」
みんなが輝明を見ると、輝明が涙をこぼしています
席を立ち、茶碗にご飯を盛る輝明。
心配して見つめる一同。
お母さんがリビングからティッシュを持ってきます。
「輝明。涙が出てるから拭きなさい。」
輝明は渡されたティッシュで涙を拭き、
何事もなかったかのように、食事を続けます。
「今日は仕事、しっかりやれた?」
「やった。」
「何か、嫌なことあった?」
「ない。」
「お昼ごはん、何食べた?」
「チキンカレー。」
「おいしかった?」
「おいしかった。」
「そう…。」
心配そうなお母さん。
「何でもないんじゃない?」と、りなが冷静に言います。
すると真樹が小声で
「泣いているのに?」
「たまに、変なときに突然泣くことがあるんです。
よくわかんないけど。ね?」

「ああ。」
「大丈夫だって。お兄ちゃん食欲だってあるし。」
心配そうなお母さんにそう言って、食事を続けるりな。
輝明は都古とシンクロしてるんですかね?
そう言えば、先週の放送での一幕で、都古の回想シーンがありましたね。
都古が淋しい思いをしているところに、輝明がタイミングよくやって来た。
都古の気持ちを一番理解していて、通じる物があるのかな?

夜、ぐっすりと眠る輝明をベッドの脇で見つめるお母さん。
輝明の頬を撫でています。
その様子を、りなが部屋の外から見ていました。
お母さんが立ち上がり、部屋を出ようとすると、りなが話し掛けます。
「寝てる?」
「うん。ぐっすり。」
「ほら。やっぱり何でもないよ。
お兄ちゃん何かあったら、眠れなくなるんだから。」

「うん。」
部屋を出ていくお母さんとりな。
りなとしては、複雑なんでしょうね。
自閉症の子を心配するお母さんの気持ちはわかるけれど、
自分はここまで心配してもらえることができなかった。
小さいころから、淋しい思いをしていたんでしょうね。
この時は輝明はよく眠れていたようですが、
都古に泣かれたときは眠れていませんでしたね。

都古は旅館に泊まり、眠れぬ夜を過ごします。
携帯が着信で震えます。河原からです。
都古は出ません。
出る気がないなら、着信拒否とか電源切るとかすればいいのに…。
河原家では、朝と同じ状態で食事が並べられたままのテーブル。
結局、友達は来なかったようですね。
河原からキャンセルしたのでしょうか。
友達に見放されてたりして(笑)
朝も、河原から携帯に着信。
都古は旅館から見える景色を眺めていました。

いつものように、都古に手紙を出し、動物園に向かう輝明。
家では、りなが起きて、パジャマ姿で降りてきます。
すると、お母さんが出かける準備をしています。
「おはよう。」
「あ、おはよう。」
「どこか行くの?」
「動物園。」
「お兄ちゃんの?」
「やっぱり、何か変わったことがないか…
園長さんに聞いてみようと思って。」

「何かあったら向こうが言ってくるでしょ。わざわざ行くことないよ。」
「何もないと思うけど…行ってくる。」
そう言って、出かけようとするお母さんの姿を見つめるりな。

動物園で掃除をする三浦くんと輝明。
「ロードバイク、乗ってます?」
「はい。仕事が休みの日に乗ってます。」
「気持ちいいんだろうな〜!」
「風を感じ、空を感じ、大地を感じながら、辛さを乗り越えた時、
そこにはどんな世界が待っていると思う?」

「はい?」
「それは、ロードバイクに乗る者だけが知ることが出来る世界なんだ。」
輝明はそう言いながら微笑み、空を見つめます。
三浦が微笑ましく輝明を見ています。

事務室で園長と古賀さんと対面するお母さん。
「仕事中、とくに変わった様子はないと思いますよ。」
と古賀さんが言います。
「そうですか…。」
「何か、気になることがあったんですか?」
と園長が聞きます。
「ええ。何でもないことだと思ったんですが…
念のため、お話を伺おうと思いまして。」

「そうですか。
何か気になることがありましたら、すぐにお知らせしますから。」

「ありがとうございます。よろしく、お願いいたします。」
行った先は動物園なんですね。
こういうときこそ、堀田医師の所に行くべきじゃ…?お母さん。
輝明の涙に対して、堀田医師の説明が欲しかったです。

夜、輝明が眠った後、ダイニングテーブルで寝てしまったお母さん。
りなが玄関を開け、帰ってきます。
音に気がついて起きるお母さん。
「あ、お帰りなさい。」
「ただいま。」
遅かったのね。
輝明、動物園で、とくに変わったことないみたいだった
。」

そんなの最初からわかってたじゃん!
りなはそう言い、ダイニングを出て、階段を駆け上ります。
すれ違った秀治が、りなの背中を見ます。
りなが怒るのがなんとなくわかりますね。
遅く帰ってきた自分を心配するどころか、いきなり輝明の話。
同じお母さんの子なのに、お母さんは輝明のことで頭がいっぱい。
小さいころから同じ思いを何度もしてきたのでしょうね。

旅館では膝を抱え、考え込む都古。
亀田さんの喫茶店ではレースのポスターをじっと見つめる輝明。

輝明と亀田さんが2人並んで、ロードバイクで公園を走ります。
輝明に合わせ、走行する亀田さん。

秀治がダイニングににやって来ます。
「りなは?」
「今日も遅くなるんじゃないかな。バイトがあるから。」
「りな、何か目的があって、うちを出るって言ってるんじゃないんじゃない?」
「どういうこと?」
「お袋を心配させたいだけなんじゃないかな。
子供の頃から、お袋は輝明のことで頭が一杯だった。
とくに昔は、今よりずっと、自閉症を理解してもらうのが大変だったから。」


一方そのころ、堀田医師を訪ねるりな。
「大学を卒業したら、家を出ようと思うんですけど。
やっぱりお兄ちゃんのことを思うと複雑で…。
最近夜眠れないし。」

「輝明さんのことが心配なんですね。
りなさん。
今日は、あなた自身のことをお聞きしましょうか?」

「え?」

ダイニングテーブルに、向かい合って座る秀治とお母さん。
「お袋は、わかっていたはずだよ。
りなが寂しい思い、ずっとしてたこと。
お袋に、甘えたくても甘えられなかったこと。
お袋が、りなにずっと甘えてきたから。」

そこへ輝明が帰ってきた。
「お帰り。」
「ただいま。」
「お帰りなさい。」
うがいをする輝明を、お母さんは見守るように見つめます。
うがいが終わり、輝明がお母さんと秀治の前に立ちました。
「どうした?」
「出たい。」
「出たい?」
「出たい。」
「何のこと?」
「ロードバクのレース?」
「そうなのか?」
「はい。」
「まだそんなこと言ってるのか。」
「出たい。」
「無理なものは無理!」
「出たい。」
秀治は立ち上がり、
「出たいなら自分1人でやれよ!
人の手を借りて当然だなんて思うな!」

「ちょっと…」
「人に迷惑をかけて当然だなんて思うな!
ずっと兄妹が面倒を見てくれるだなんて思うな!」

「秀治!」
黙って部屋に行ってしまう輝明。
「輝明に当たらないで!」
お袋、気付いてたよね。
小学校の時、輝明のことで俺がいじめられてたの。

辛そうな表情のお母さん。
じゃあ、輝明がクラスで問題を起こす度に、
輝明の担任が俺に不満ぶつけてたことは?

そんなことが、あったの?
ああ。いい迷惑だったよ。
涙を浮かべるお母さん。
秀治が去った後、涙があふれ出てしまいます。
兄も辛い。兄の言葉にお母さんも辛い。
学校でいじめられ、輝明の担任に不満をぶつけられ…。
やっとここで、幸太郎と輝明の間に距離を置きたいという、
秀治の気持ちがわかりました。
幸太郎も最初は、輝明のことを隠そうとしていましたよね。
今はとても仲良くなっていますが。
秀治が小学生のときは、まだ自閉症について、
世間ではあまり知られていませんでしたからね。
それこそ、親の教育がどうの…なんて言われていたころでしょう。
輝明の担任も、情報が少なくて大変だったんでしょうね。
だからと言って、兄に不満をぶつけるのは良くありませんが。
輝明の担任に不満をぶつけられても、
そのことはお母さんに言えなかったんですね。

堀田医師に語るりな。
「母に何か話をしようとしても、ちょっと待ってって言われました。
母はお兄ちゃんのことをしていました。
母の話はよく聞かされました。ほとんど愚痴です。
お兄ちゃんのことで疲れると、私に愚痴をこぼすんです。」

「辛かったですね。」
しょうがないと思っていました。
父は、お兄ちゃんのことを母に任せきりにしていたし、
母は本当に辛そうでしたから。」

「あなたのお陰で、お母さん、ずいぶん助かったんでしょうね。」
でも、りなさんは、ずっと我慢してきた。
自分の気持ちを抑えてきたんですよね。
本当は、どうしたかったんですか?」

「…お母さんに…。
うっ…。甘えたかった…。」

りなは子供のように、大きな声をあげて泣き出した。
「うぇーーーん!」
りなは涙を止めることが出来ませんでした。
堀田医師によって、本音をぶちまけたりな。
いつか、淋しい思いがどこかで爆発すると思っていましたが、
堀田医師の前でよかったですね。
輝明の担任は兄に不満をぶつける。
お母さんは娘に愚痴をこぼす。
そして、兄と妹はぶつけるところがなく…。
積もり積もった物が、今回一気に溢れ出てしまった。
まるで、山積みになったジャガイモが、
何かの拍子で崩れ落ちるかのように。

秀治は自分の家に戻り、ソファーに憮然と座ります。
真樹がキッチンから話し始めます。
「ねえ、今日テレビのドキュメンタリーで見たんだけど、
自閉症の人たちが、4人で一緒に暮らしてた。
結構自立できている人たちで。
あ、もちろん食事の世話をしてくれる人たちはちゃんといるんだけどね。
それって、グループホームっていうのね。
輝明さんよりも自閉症が重いような人たちもいたんだけど、
ああ、ちゃんと親元離れても、暮らしていけるんだなー…」

「黙っててくれないかな!!」
ホント、真樹黙れ。
やっぱり輝明を追い出したいのね。

自分の部屋でレースの紙を見て、何やら考えている輝明。

りなが帰宅します。
「ただいま。」
「お帰りなさい。」
「ただいま。お風呂入るね。」
りなはいつもの明るい表情に戻っていました。
「はい。」と笑顔で答えるお母さん。

リビングのソファーに座り、考え事をしているお母さん。
風呂から出てきたりなは、お母さんの背中が目に入ります。
そして、お母さんの肩をそっと揉みます。
「気持いい。」
そう言って、お母さんはりなの手の上に自分の手を乗せます。
「りな、ごめんね。」
りなの手を両手で握り締めるお母さん。
りなは、その手を見つめ、お母さんの背中を抱きしめます。
お母さんは、りなの頭を、子供をあやすように撫でるのでした。
通りかかった秀治は、そんな2人を見て、納得した様子。
ここに親子愛あり!ですね。

部屋でツール・ド・フランスのビデオを観賞する輝明。
「輝明。入るよ。」秀治が部屋に入ります。
ゴミ箱にはレースの紙が捨ててありました。
「輝明。」
「はい。」
「レース、出たいの?」
無反応でビデオを観る輝明。
「小学校の時の運動会、覚えてる?かけっこ。
輝明、競争の意味もよくわからなくて、
コースをちゃんと走れなかったんだよな。
自転車のレースのコースって…」

「お兄ちゃんが、手を引いてくれた。
かけっこ、お兄ちゃんが、手を引いてくれた。」

ビデオを観ていた視線を、秀治の顔に向ける。
「ありがとう。」
と言うと、再びビデオを観る輝明。
さっきの続きの言葉を失い、輝明の横顔を見る秀治。
「さっきはごめん。キツいこと言って。」
そう言って、ゴミ箱からレースの紙を拾い、机の上に置く秀治。
記憶力がありますからね、輝明。
ただ、覚えていた部分が違っていたんですね。
秀治は迷惑をかけられたという記憶。
しかし、輝明は手を引いてもらったという記憶があって、
思い出して「ありがとう」と言いました。
主題歌の「ありがとう」が生きてくるシーンですね。
こんな僕でも見捨てなかった。
こんなにも素敵な人たちが側にいてくれた。


旅館の部屋で携帯のアドレスを開く都古。
「大竹」と表示されている画面を見ます。
電話をしよとするが、時刻は、0時19分。
かけるのをやめ、更にアドレスを見ます。
「お母さん」のところで手が止まるが、かけようとせず、携帯を閉じます。

動物園でジンジンの世話をする輝明。
帰り道、いつもの野原を通り、
葉っぱがほとんど落ちてしまった、あの木を見つめます。
そしてまた歩き出す輝明。
都古の淋しさを表現しているようでしたね。

輝明が帰宅すると、家の電話が鳴りました。
少し迷って、勇気を出して電話にでる輝明。
「はい。」
携帯を耳に当てる都古。
かけてきたのは都古でした。
輝明の声に驚いて、言葉が出ない都古。
沈黙が続いて…
「都古ちゃん。」
慌てて携帯を切る都古。
都古は一言もしゃべってないのに、輝明は都古だと気付きましたね。
なんとなく、雰囲気で伝わったのでしょうか。
「お帰り。」りなが声をかける。
「ただいま。」
「電話かかってきた?」
「うん。」
「誰?」
「都古ちゃん。」
「何だって?」
「何も言わなかった。」
「え?」
自分の部屋に行く輝明。
電話の相手が都古だってこと、確信してますね。

「ごめんね、テル。
…約束、守れなかった…。」

そう言い、浜辺でなく都古。
都古の携帯が鳴ります。
「もしもし。都古?明日ランチしない?」
千晶からでした。
千晶の携帯から波の音が聞こえます。
「もしもし?…え?今、どこ?」

動物園。
輝明がジンジンをひざに乗せ、エサをあげるが、ジンジンは食べません。
「三浦さん。」
「はい。」
「ジンジンが元気じゃありません。」
「エサ食べました?」
「食べません。」
「田原先生に見てもらいましょう。」
「はい。」

都古が海岸に座り、海を見つめていると、千晶がやって来ました。
「都古!ランチしよう。」
都古と並んで座る千晶。
「いい所だね。暫くここで、のんびりするのもいいんじゃない?」
ため息をつく都古。
「はあ…のんびりなんて出来ない。どんどん落ち込む。
時間が経てば経つほど、自分がどんどんダメに思えてくる。」

「暇な時間が多いから、そういうことばっかり考えちゃうんだよ。
都古…全然寝てないでしょう。」
「眠りたくても眠れない。」
「いつから?」
「家を出る一週間ぐらい前から、落ち着かなくなって寝付けなくなった。」
河原の同級生の話を聞いてしまってから…ってことでしょうか。
「帰ろう、安心して眠れる場所に。」
「どこに帰ればいいの?」
「うちおいでよ。
…都古?」
「ん?」
「もしかして、お母さんのこと考えてた?
お母さんも変わったんじゃない?年も取ったことだし。」
「お母さんの所へは絶対に帰らない。
昔も今も、お母さんの所は私が安心できる場所じゃないから。」

海を見つめる都古。
お母さんの所は安心できない…か。
あたしが子供たちにそう思われたら辛いな。

優しくジンジンの世話をする輝明。

都古はある団地の前に来ました。
見上げると、ベランダで洗濯物を取り込む都古のお母さん。
お母さんが家の中に入るのを見て、携帯で電話をかける都古。
「はい、もしもし。」
「お母さん?都古だけど。」
「今どこにいるの!?
河原さんから連絡があったけど、うち出たってどういうこと?」
「ごめんなさい。」
「すぐに河原さんの所に戻りなさい。」
「お母さん、私の話も聞いてよ。」
都古の言葉をさえぎるようにしゃべる都古母。
どうせ都古が悪いんでしょう。
離婚なんて絶対にダメよ。
親が離婚しているからって言われるから。
早く帰って河原さんに謝りなさい。いい?わかった!?」
「…じゃあね。」
携帯を閉じると、団地を後にする都古でした。
お母さん、そりゃないよ。
我が子の言いたい事も聞かずに、「どうせ都古が悪いんでしょう。」って。
子供には子供の言い分もあるんだから。
何があったのか、聞くくらいのことしてもいいでしょうに。
それと、親が離婚してるから何なんです?
片親でも、親がいなくても、愛情を持って育てていれば、
周りにグダグダ言わせる子供になりませんよ。
なるほど、安心して帰れる場所ではないですね。

バス停のベンチに座り込む都古。
バスが来ても、乗ろうとしません。
都古はただ、ただ、泣いていました。

動物園にふらりと現れる都古。
園内を歩くが、三浦くんの姿を見かけ、逃げるように引き返します。
夜になり、都はまだ動物園にいました。
テンジクネズミの小屋を覗く都古。
「ジンジン。」
その時、門が開く音がします。
「こんばんは。」
振り返ると、そこには輝明が立っていました。
「都古ちゃん、こんばんは。」
「まだ、いたの?」
「ジンジンが元気じゃないから。」
第1話では、逃してしまったテンジクネズミを置いて、
定時に帰ってしまった輝明が、
今度はジンジンが元気がないからと、残って世話をしてる。
都古からの手紙、
「テルは動物園の飼育係です。
テルの動物園の動物たちが元気でいられるよう、
一生懸命お世話をしてください。約束です。」
が生かされています。

事務室に入る輝明と都古。
「誰もいないの?」
「三浦さんが、動物たちの様子を見にいってる。」
「そう。少し、ここにいてもいい?」
「うん。」
輝明の後ろの席に座る都古。
「手紙、出したから。」
「うん。待ってる。」
勉強を始める輝明。
「アメリカビーバーは、北アメリカの河川や池に広く分布しています。
ダムを作るという生態はよく知られ、時には直径50cm近い木でも、
発達した門歯でかじり倒しその材料とします。
枝や小石、泥を固めて作られた巣の入り口は常に水没するような高さに作られ、
外敵の侵入を防いでいます。
また、この泥の壁によって冬の寒さを防ぐこともできます。
平らな形をした尾は舵の役割を果たすといわれます。
また、この尾は水面をたたいて大きな音をたて、
ほかの個体に警戒を呼びかける際にも使われます。」

そんな輝明を微笑みながら見ていた都古は、
やがて、机に突っ伏して眠りにつくのでした。
アメリカビーバーの説明を読み終えた輝明は、
作業着のジャケットを脱いで、都古の背中にかけてあげました。
そしてまた、勉強を始めます。
「フクロテナガザルはマレー半島インドネシアのスマトラ島の熱帯雨林に生息しています。
腕を広げた長さは2mにも達し枝から枝へと飛び移りながら移動します。
最大の特徴は大きな鳴き声。
のどにある袋をプゥッと膨らませ、
周囲4kmに響き渡るといわれる大声で鳴きます。」

都古が安心して眠れる場所…それは、輝明の側だったんですね。

今回は、親子・きょうだいについて、考えさせられることが多かったです。
子供は子供なりに、親の行動で我慢している事があるんだなあ。
子供の中で、1人手がかかる子がいると、
そのしわ寄せはきょうだいに行ってしまうんですね。
あたし自身も、1人にずっと手がかかっているわけではないけれど、
瞬間、瞬間で身に覚えが…。
「後でね。」「ちょっと待って。」はよく使ってしまっています。
子供にとっては、淋しい言葉ですね。

さて、来週は最終回です。
動物園で輝明が三浦くんに
「鳥は、ここを出たら、どうなるんですか?」
と聞いています。
輝明が独立するんですかね?都古のことですかね?
お母さんは堀田医師に
「どこかに、預ける…ってことですか?」
と聞きます。
輝明を預ける方向かな。
都古が
「私がテルを必要としてたの。」
輝明と都古が結婚しちゃったりして。
「レースに出るか!」
「出よう!」
「出よう。」
レース用のスーツを着た輝明が、祈るようなポーズ。
写真立てを持ち、撫でながら見つめるお母さん。
レース会場に応援に来ている園長、古賀さん、幸太郎…。
15分拡大ですね。
見逃せません!!

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僕の歩く道
posted by きーまま at 15:35| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | テレビっ子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月07日

僕の歩く道9

輝明がおいしそうにリンゴを食べているところに、幸太郎が
「これで五千円、全部返したから。」と500円玉を持ってきました。
「輝明さん、すみませんでした。」
謝る真樹。
「小遣い帳つけてくる。」
と輝明が自分の部屋に行くと、
「僕も行く!」
と幸太郎が追いかけます。
「お母さん、本当にすみませんでした。」
「ちゃんと返したんだから。」
「一年以上かかっちゃいましたけど。
あ、お茶入れますから、もう座っていて下さい。」

「そう?ありがとう。」
おお、真樹さん。ちゃんと謝ることを知ってるのね。
クソ女返上かしら。

リビングで新聞を読む秀治。
「早いわね。輝明、動物園での仕事を始めて、もう1年よ。」
「りなは?就職どうするつもりなの?」
「なんかやりたいことがあるみたい。」
「やりたいことって?」
「卒業したらうち出るって言ってた。」
「うち出てどうすんの?」
「よくわかんない。」
「どうして?今度、俺が話しておくよ。」
「りな言ってた。私には私の人生があるって。
ちょっとドキっとしちゃった。私、心のどこかで思ってたのよ。
もし私に何かあっても、輝明にはりながいてくれるって。」

「俺は当てにされてないんだ。」
「当てにされたら困るでしょう?」
「…ああ。」
聞いていた真樹が複雑そうな顔をしてましたね。
え、クソ女返上で、今度は引き取ろうかどうか悩む?

小遣い帳をつける輝明。
幸太郎に貸したお金、500円。
残高、9025円。
ロードバイクを買うための積み立てが55万円になってます。
「もうすぐ60万円貯まるね!」
「うん。」
壁のロードバイクのポスターを見つめる幸太郎と輝明。

ここまでで、この物語がスタートから1年経っていることを表していますね。
どうりで、予告での展開が早すぎると思った!(笑)
じゃあ、都古の結婚はどのくらいの時の経過があったんだろう?
あれは、後にわかりますが、本当に短い期間で結婚した模様です。

動物園で「飼育係一日体験募集」のポスターを貼る三浦くん。
「飼育係の仕事を体験したい人を募集して、やってもらうんです。
子供から大人までいろんな人が体験しにきますよ。」

輝明への説明が本当にうまくなりましたね。
「今日は給料日だ。」
「給料日だ。」
ということは、いよいよ積み立てが…。

「大竹さん、お疲れ様でした。」
給料明細を渡す園長。
「ありがとうございます。」
「1年が経ちましたね。これからもよろしくお願いいたしますね。」
「貯まった。60万円貯まった。」
「え?貯金ですか?」
「積み立てです。」
「積み立て?」
「はい。欲しい物があります。60万円です。」
「大竹さんが欲しい物って60万円なんですか?」興味を示す従業員たち。
「はい。」
「何ですか?」
「ロードバイクです。」
「へー!」
「ロードバイクって、オートバイのことですか?」女性職員。
「自転車。」
「え?60万の自転車?」古賀さん。
「はい。
ロードバイクっていうのは、
手軽な値段で買えるものから、レースで使用できる高価なものまであって、
パーツをそろえると、60万くらい軽くするんですよ。」男性職員。
「大きな買物だね!」
「はい。今のより大きな自転車です。」
「あ、ちょっと意味が違ったかな。」
「大竹さん、買ったら見せてくださいよ。」
「はい。」
輝明、嬉しそう。

食堂で一緒に食事中の園長と古賀さん。
「ね、古賀さん。
大竹さん見てると息子さんに会いたくならない?」

「ずっとそのことを考えています。
一度…別れた女房に会ってみようと思っています。
息子に会わせてほしいって。」

「息子さんの自閉症って、重いの?」
「大竹さんと同じくらいなんじゃないかと思います。」
「余計なことかもしれないけど…
飼育係の一日体験に誘ってみるっていうのは、どうかな?
…あ、ごめん。余計なことを言って。」

「いえ、ありがとうございます。」

あるビルの前で、仕事帰りの元妻を待つ古賀さん。
元妻がビルから出てくるが、古賀さんの姿に気づいて目を伏せてしまいます。
「久しぶり。」
「何してんの?」
「ちょっと、話せないか?」
「は?」
「話したいことがある。…和彦のことで。」
足を止める元妻。
来るといいね、来てくれるといいね!古賀さん!!

帰宅後、お母さんと一緒に給料の仕分けをする輝明。
やりました!ついにロードバイクの積み立て金、60万円貯まりました!!
「やった!60万円貯まった!」
拍手して喜ぶりなとお母さんと輝明。
「良かったね。今度の休みにでも買ってくれば?」
「りな。一緒に来て。」
「え〜。」
約束でもあるんですかね?りな。

とか言いつつ、しっかり輝明の買い物に付き合う優しいりな(笑)
残念なことに、輝明が欲しいロードバイクがサイクルショップにありません。
「他のにする?」
「これが欲しい。」カタログを広げる輝明。
「そうだよね。
これって、取り寄せることって出来ますか?」

「メーカーに、在庫があればですけど。」と店員。
「在庫、ありますよね。」
「聞いてみないと、わかりません。海外からの取り寄せになりますし。
一度、聞いてみますね。」
「はい、お願いします。」
りな、輝明と店員の間にうまく入ってくれてましたね。
輝明のこだわりを知っていながら「他のにする?」と聞いたのは、店員さんの顔を立てるため。
だから輝明が「これが欲しい。」と言ったときに「そうだよね。」とすぐに対応。
頭のいい子ですね。

河原家。
夕飯を食べ終わり、すぐにソファーに移動する河原。
食後の会話って楽しまないんですかね。
「ね、今度の休みの日、千晶呼んでもいい?」
「結婚パーティーで、司会してくれた子?」
「うん。」
不機嫌な顔をする河原。
「嫌なら、断るけど。」
「千晶さんが来たいって言ったの?」
「うん。」
「断ったら俺が嫌だって言ったみたいだろ。」
「じゃあ、いいの?」
「ああ。」
「ごめんね、休みなのに。」
「いつかみたいに俺のこと、休みはいつも家でゴロゴロしてるとか。
そういう事言わないでくれよ。」

「…うん。」
まだこだわってたか、河原。
会社の上司じゃあるまいし、都古のプライベートな友達なんだからいいじゃんね。
そう言われたくなかったら、休日にゴロゴロしなきゃいいじゃん。

都古に手紙を出す輝明。
「都古ちゃんへ
今日はサイクルショップに行きました。
欲しいロードバイクがありませんでした。
在庫があれば取り寄せです。」

ロードバイクが待ち遠しいですね。

亀田の喫茶店。
「コーヒーのお砂糖はスプーン一杯です。」
そう言いながらコーヒーに砂糖を入れる輝明。
亀田さんは微笑ましく見ています。
そこにりなが駆け寄ってきます。。
「お兄ちゃん。サイクルショップから電話があったよ。
ロードバイクの在庫、あったって。取り寄せ、できるって!」

「取り寄せ。」嬉しそうな輝明。
亀田さんの喫茶店、ロードバイクとかヘルメットが並んでいましたね。
輝明にはたまらない、大好きなお店でしょうね。
りなは、サイクルショップから連絡があり、すぐに輝明に知らせてくれたんですね。
りなにとっても嬉しかったんですね。

動物園の事務室。
園長が帰ろうとすると、古賀さんが呼び止めます。
「園長。別れた女房に、会ってきました。」
「息子さんに会いたいって話したの?」
「はい。」
「どうだった?」
「息子は、父親は死んだと思っているんで、生きているとわかったら混乱するだろうって。
息子にちゃんと話してみて、僕に会いたいか聞いてみるそうです。」

「息子さんは、古賀さんのことを覚えてるの?」
「はい。
自閉症の子は、そうじゃない子よりも、ずっと記憶は鮮明ですから。」

「そう。」
「もし会ってくれるなら、飼育係一日体験に来ないかって、誘いました。」
「来てくれるといいね。」
園長が帰ったあとの、期待と不安が入り混じった顔の古賀さん。
さすがだなぁ、小日向さん。

都に手紙を出す輝明。
「都古ちゃんへ
今日は動物園に仕事に行きました。
ロードバイクの在庫がありました。
取り寄せです。」


都古の家に千晶が来ました。
「私も早く結婚したいなあ。結婚して仕事辞めたい!」
そこへ河原が戻ってきて、買ってきたケーキを差し出します。
「わざわざ買いに行ってくれたんですか?」
「一日限定50個!間に合ってよかった。」
「ありがとうございます。」
「ゆっくりしていって。」
「なんか、すみません。お休みの日にお邪魔しちゃって。
休みの日、河原さんいつも何やってるの?」
河原の顔を伺う都古。
「あ…。
主人は図書館で調べ物をしたり、体動かしに行ったりしてる。ね!」

「うん。今日は入院中の柴犬がいるから、これから病院なんだけど。」
「あ、そうなんですか。」
「じゃ、ごゆっくり!」
「ありがとうございます。」
「行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」
家を出て行く河原。
部屋に残った都古と千晶。
「河原さんとケンカでもした?」
「ううん。何で?」
「なんか河原さんの機嫌伺ってたみたいだから。」
「…そんなことないよ。」
「そりゃ、まあ、結婚したらいろいろあるよね。
でもさ、都古が羨ましいよ。ほんっとに好きな人と結婚できてさ。
最初、河原さんに奥さんがいるって知ったときは結婚できるなんて思いもしなかったけどさ。
ね、ね、ね。
夫婦喧嘩って、些細なことっていうか、どうでもいいようなことが原因だったりするんでしょう?
都古たちもそう?
でもそういうケンカも羨ましいなー。私もしてみたいなー。」
「違うって言ってるでしょ!!」
「ごめん。」
「…ごめん。」

「私は、一生結婚しないんだろうなって、ずっと思ってた。」
「どうして?」
「誰かを信じて、裏切られるのが怖いから。
好きな人が出来ても、本気で好きにならないようにしたり、
自分をさらけ出したりしないで、距離を置いて付き合ってた。」

「河原さんのことは、本気で好きになっちゃったんでしょう?
だから一緒になったんでしょう?」
「よくわからないけど…
雅也さんは誰よりも私のことをわかってくれて、
ありのままの私を受け止めてくれる人なんだって、
そう信じたかったんだと思う。
そう思い込もうとしてたんだと思う。」

「それで?」
「…違ってた。
雅也さんは、自分にとっていい奥さんなら、
私じゃなくても良かったんじゃないかな。
バカみたい。全部私が悪いんだけど。」

「そんなことないよ。
河原さんのこと信じたかった気持ち、なんとなくわかる。
都古、親のことで、辛い思いしてきたんだもの。」

子供のころの記憶が蘇る都古。
割れた食器、ひっくり返った花瓶、水浸しで花が散乱している床、倒れたイス。
母が誰かと電話をしている。
「もうダンナのことなんかどうでもいいから、今すぐにでも別れたいわよ。
でも…子供がいるから我慢するしかないの。
子供がいなかったら、とっくに別れてる!」

子供に重大な責任を負わせてしまったんですね。都古のお母さん。

「これからどうすんの?」
「どうもしないよ。」
「だって違ったんでしょう?」
「うん。」
「このままでいいの?」
「うん。」
「どうして?」
「一人になりたくない。」
「これから、誰かに出会えるかもしれないでしょ?」
「誰も信じられないと思う。私には無理。」

都古への手紙を書いて、納得顔の輝明。
「都古ちゃんへ
今日は動物園に仕事に行きました。
チキンカレーを食べました。
ジンジンをおふろに入れました。」


輝明との思い出の野原にやってきた都古。
木を見上げ、ホッとした顔を浮かべます。
そして、子供のころのことを思い出します。
家でひとりぼっちの都古。
テーブルにはコンビニ弁当。
お弁当を眺め、寂しそうな都古の表情。
その時、窓の外から自転車のベルの音が。
都古は待ってました!と言わんばかりの顔で、窓から顔を出す。
窓の下には、自転車のベルを鳴らす輝明の姿が。
都古は嬉しそうに窓から手を大きく振る。
いつもの野原に行く2人。都古の犬も一緒。
「都古ちゃーん!」
「テルーー!」
木の周りを輝明は自転車を押しながら、都古は犬を引きながら駆け回る。
やがて夕方になり、野原で仰向けになって、夕日を見つめる2人。
ふと都古は輝明の横顔を見つめる。
輝明は無表情で、ただ空を見上げていた。

携帯が鳴り、我に返る都古。
「都古ちゃん?大竹です。」
「おばさん!」

喫茶店で会う都古と輝明のお母さん。
「本当に久しぶりね。」
「はい!テル、元気ですか?」
「元気よ。飼育係の仕事を始めて、一年経った。
都古ちゃんのおかげ。」

里江の言葉に嬉しそうに微笑む都古。
「あ!ロードバイク買うお金、貯まったんですか?」
「うん。60万円、貯まったわよ。」
「すごーい!」
「将来の為に、少しでも多く貯金させた方がいいかなあと思ったけど、
輝明だって、人生を楽しむべきでしょ?

「はい!」
せっかくこの世に生まれてきたんだもの。
楽しいって思えること、やって欲しいから。
仕事も一生懸命やっていることだし。」

「仕事、どうなんですか?」
「順調よ。
都古ちゃんが動物園辞めた時、どうなることかと思ったけど、
みなさんに、しっかり支えていただいて、ここまでやってこられた。
輝明にとっても、飼育係の仕事は、今までの仕事とは違うみたい。
とても気に入っているような気がする。」

「テル、頑張っているんですね。」
「うん。」
「私も頑張んなきゃな。
おばさん、テル、頑張ってるなら、
私が中途半端に会わないほうがいいですよね。」

「どうだろう?」
お母さんの、輝明への思いが詰まっていますね。
輝明にも、人生を楽しんで欲しい。
せっかくこの世に生まれてきたんだから。
温かい言葉です。

動物園で朝礼の時間、園長が挨拶する。
「今日は、飼育係一日体験の日です。
中学生の男子が3名、体験予定です。
それと、自閉症の18歳の男性がもしかしたらいらっしゃるかもしれません。
通常通りの対応をお願いします。
では、今日も一日、よろしくお願いいたします。」

あえて、古賀さんの息子さんと言わない園長の心遣い。
もう、”フリ”なんかじゃなくなってますね。

古賀さんと輝明が、中学生3人に指導することになりました。
「飼育係一日体験にようこそ。
ここの動物たちは大変よく人に慣れていますが、
僕達の注意を良く守ってもらわないと、
思わぬ怪我をすることもありますので、
気をつけてください。」

中学生たちにほうきを渡す古賀さん。
「では、最初はヤギ舎の掃除から始めます。
みなさん、ついてきて下さい。」

「はい!!」
古賀の後をいく中学生。輝明は中学生の後ろを歩きます。
園長は心配そうに陰から古賀さんを見ているのでした。
次々と仕事をこなしていく、古賀さん、輝明、中学生。
古賀さんが説明をし、輝明が見本を見せ、中学生が真似ていきます。
輝明がベルを鳴らすと、テンジクネズミたちが小屋から並んで出てきた。
この姿、かわいかったぞ!
中学生たちは、一匹ずつ、測りの上に乗せ、体重を量ります。
古賀さんの様子を心配そうに見つめる園長。
馬のブラッシングを教える古賀さんは、園内を見渡し、息子を探していました。

とうとう、古賀さんの息子が現れないまま、中学生の飼育係一日体験が終わってしまいました。
「お疲れ様でした。」
「お疲れ様でした!!」
「事務所で着替えたら、記念品をもらって帰って下さい。」
「ありがとうございました!!」
園長もがっかりです。

園内を歩き回り、来園者たちに挨拶する園長。
「こんにちは。」ある少年に声を挨拶をします。
「こんにちは。」少年は目を合わさずに挨拶して、そのまま歩きます。
足を止める園長。振り返り、少年の後姿を見て、
「来た…!」

掃除中の輝明に声をかける古賀さん。
「大竹さん」
輝明を見ると、輝明はある方向をじっと見つめ、固まってます。
その視線の先には…古賀さんの息子、和彦が立っていました!!
9年ぶりの再開です!
良かったね、良かったねー!古賀さん!!
園長はすぐにわかったんですね。
まあ、自閉症はいろいろで、そんなに簡単にわかるわけないじゃんという突っ込みはさておき…。
「こんにちは。」古賀さんが挨拶。
ぎこちない空気が流れます。
「飼育係一日体験にようこそ。」
と言いながら、和彦にほうきを渡す輝明。
古賀さんが中学生にしてたこと、よく見ていたんですね。
和彦が、ゆっくりとほうきを持ちます。
輝明はその場を離れ、親子2人きりに。
「…やってみる?…やってみよう。こっちね。」
古賀さんが和彦を誘導します。
古賀さんが枯葉を掃き出すと、和彦は真似をして掃除をします。
そんな息子の姿を見て、感無量の古賀さん。
小日向さん、魅せてくれますね〜。
この古賀さん役、小日向さん以外はもう考えられません。

和彦の体験も終わり、動物園の外で見送る古賀さんと輝明。
「今日は、来てくれてありがとう。」
目を合わさない和彦。
「なあ、」
「15時、23分の、電車に乗ります。」
「…そっか。じゃあ、また。
そう言って、ポケットに手を入れる古賀さん。
和彦もポケットに手を入れて歩きます。
「一緒。」輝明が呟いた。
「え?」
そして、迎えに来た元妻と一緒に和彦は去っていくのでした。
ポケットに手を入れる癖、親子を物語っているんですね。
古賀さんは気付いていないようでしたが(笑)
元妻の表情も少し和らいでいました。
「じゃあ、また」が実現するといいですね。

お母さんは堀田医師の所へ。
「輝明さん、安定した毎日を送っているようですね。」
「はい。
それで先生、ずっと会わないようにしてきた、
幼馴染の都古ちゃんに、輝明を会わせても大丈夫でしょうか。
都古ちゃんが結婚したあと、輝明、不安定になったじゃないですか。
今落ち着いているのに、会わせたりしたら…
又、不安定になることってあるんでしょうか。」

「輝明さん、今はかなり自立して、生活したり仕事したりしているので、
会っても大丈夫ですよ。」

ほっとするお母さん。
「ただ…エクスポージャー不安を起こすかもしれませんけどね。」
「エクスポージャー不安…?」
何でしょう。前回、エクサさんのコメントで、
Exposure(エクスポージャ)
【動】さらす、さらされる。
1.「日光」や「風雨」にさらされる
2.「危険」「攻撃」「影響」にさらされる。
【名】to〜 さらされる事
他に、Exspousr of〜で、〜に暴露、露見される。
という解説をしていただきましたが。
さらされる事による不安ですかね?

お母さんは帰宅し、早速輝明に話します。
「ねぇ、輝明。」
「はい。」
「都古ちゃんを、ご飯に呼ぼうと思うんだけど。」
輝明の様子をうかがうお母さん。
「いいかな。」
「都古ちゃんに、会ってはいけません。」
お母さんとりなが目を合わせます。
「今の輝明なら、大丈夫よ。」
「都古ちゃん、いつ来るの?」
「今度の日曜日。」
表情を変えない輝明。
でも、「いつ来るの?」と聞くあたり、嬉しそうですね。

河原家では、都古が河原に話してみます。
「ね、今度の日曜日、テルんちに行ってきていい?」
「まだ彼と付き合うつもり?何で?
彼のお母さんに会ってくれって頼まれたの?

「そういうわけじゃないけど。」
彼はまだ都古に頼りたいんだろうけど…
「行かない方がいいってこと?」
「いや。その日俺はゴルフだから、夕飯みんなと食べてくるし。」
「うん。」
そうか。河原さんからしたら、そう言う風に映ってしまうんですね。
まあ、輝明のことをあまりよく知らないようだし、
輝明と都古がどんな風に幼少時代を過ごしてきたか、
知らないからしょうがないか。

その日から何度も「都古ちゃん、いつ来るの?」を繰り返す輝明。
お母さんはそのたびに、「今度の日曜日。」
よっぽど待ち遠しいんですね。

居酒屋で飲む都古と千晶。
「どうなの?河原さんとは。」
「ちゃんとやってるよ。」
「うん。」
「あ、そうだ。明日テルに会うんだ!」
「ん、嬉しそうだね。」
「久しぶりだからね。」
「そっか。」
奥の席に、パーティーで会った、河原の大学の同期がいました。
「挨拶してくる。」
「私も一緒に行く!」
「え?」
「一緒にいる人、タイプなんだけど!」
「紹介しろってこと?」
「ダメ?」
「行くよ!」
「やったぁ!!」
都古が声をかけようとしたら…
「え?河原、別れたの?」
「もう再婚したけど。」
「は!?」
「離婚したとき大変だったらしいよ。
奥さんが別れたいって言っても、河原が絶対別れないって言い張ってさ。」
「え?河原の方から別れてくれって言い出したんじゃねーの?」
「違う違う。
最後なんて、お願いだから離婚しないでくれって、
河原、言ったらしいよ
。」
「で、すぐに再婚?」
「あいつらしいよな。
確かにな、自分がバツイチだなんて耐えられないんじゃない?
あいつは人からどう見られているかってのが、一番重要な男だからさ。」
「再婚したって、バツイチはバツイチじゃん。」
その会話を黙って聞いてる都古でした。
おいおい、マジかよ。
妻に見放されて、体裁を保つために都古と結婚したってこと?
うわ〜。都古つらいなあ。
でも、そうだったら、わざわざ結婚パーティーを開くほうが、
河原にとってイメージ良くなかったんじゃねえの?
バツイチで再婚したってこと、アピールしたようなもんじゃんね。

家でアイロンをかける都古。
「明日、朝6時に出るから。」
「着替え入れとくね。」
「ああ。おやすみ。」
「おやすみなさい。」
どこか、冷めた表情の都古。

そして約束の日、動物園に仕事をしに行く輝明。
「おはようございます!
大竹さん、ロードバイク、来ました?」

「来ません。今日、都古ちゃんが来ます。」
「え!?どこに?」
「僕のうちです。ご飯を食べに来ます。」
ポカン顔の三浦くん。

動物園の帰り道。
いつもの野原を自転車を押していると、
「テル!」と懐かしい声が聞こえました。
振り返ると都古。
「久しぶりだね。その服新しいの?似合ってるよ。」
「都古ちゃん、その服、似合ってないよ。」
自分の服を見て、輝明の表情を覗いて微笑む都古。
「久しぶりに会えて嬉しいな。」
「嬉しくない。」
そう言いながらも、嬉しそうな表情の輝明。
「テルお腹すいたね。」
「空いてない。」輝明のお腹がグゥーと鳴ります。
「空いてない。」
「行こうか。」
「行かない。」
「行くよ。」
「行かない。」
そう言いながら、都古の後を自転車を押して歩く輝明。
楽しそうに微笑む都古。
「行かない。」
自転車のベルを鳴らす輝明。
「都古ちゃん、こんにちは。」
「こんにちは。」
「手紙、出したから。」
「うん。待ってる。」
自転車のベルを鳴らしながら、都古の後ろを歩く輝明。

家では、夕飯の準備をしながら、お母さんがりなに、エクスポージャー不安について語ります。
「人と関わる時に生じる不安なんだって。
普段わかることがわかりにくくなったり、
好きな人に変なことを言ってしまったり、
天邪鬼の反応をしたりするんだって。」

そう言うことなのか。
嬉しくない、空いてない、行かないという言葉が、まさにそれだったんですね。
「ふーん。」
「輝明の場合はね、エクスポージャー不安が出ても、
あまり、酷い症状は出ないだろうから、
そんなに心配しなくても大丈夫なんだって。」

「ただいま。」輝明が帰ってきました。
「おかえりなさい。」
「こんばんは!」
「あ、こんばんは。一緒だったの?」
「はい。途中で会って。」
「どうぞ!
ねえ、輝明、なんか、変なこと言ったりしてなかった?」

心配そうに尋ねるお母さん。
「言ってました。」都古が笑って言いました。

お母さん、輝明、都古、りな。4人で楽しくすき焼き。
「お兄ちゃん、結構新しい道にも挑戦してて、
この間なんか、私がバイトするファミレスにも来てくれたんですよ!」

「えー、そうなの?新しい道、いろいろ覚えたの?」
「うん。」
「すごいね、テル!」
輝明が少し笑います。
「あっ!得意そうな顔してる!」
笑う女性陣。
「そりゃそうだよね。」
「ロードバイク、早く来ないかな。」
「ロードバイクが来たら、また新しい道覚えようね。」
「うん。」
「行きたいとこ、ある?」
「ある。」
「どこ?」
「内緒。」
「教えてくれなきゃ、道教えらんないよ。」
黙る輝明。
「あ、困った顔してる。」女性陣が笑う。
「教えて。」
「教えない。」
「教えてよー。」
「教えない。」
りな、かわいい(笑)そして、困った輝明もかわいい(笑)

食事が終わり、都古帰ります。
「ごちそう様でした。」
「また来てね。」
「都古さん、幸せそう。」
「そう?」
「結婚っていいですか?」
「うん。」
「いいなー。」
「じゃあ、失礼します。」
「ご主人によろしく。」
「はい。じゃあね、テル。バイバイ。」
「バイバイ。」
明るい表情で大竹家を後にする都古。
しかし、段々暗い表情になっていきます。

輝明は都古への手紙を書き、翌日、ポストへ。

動物園での仕事を終え、園から出てくる輝明と職員。
そこに、トラックが来て停まります。
トラックから降りてきたのは、りな。
「お兄ちゃん!」
「りな。」
「ジャーン!」
りなとトラックの人が荷台の扉を開けると、そこには…
「来た…!」
輝明が欲しがっていた、ロードバイクが届いたのです!
輝明はじっとバイクを見つめる。
「イタリア製か…。」「すっげー!」
「タイヤ細いなー。」「60万ねー!」
みんな、ロードバイクの側に詰め寄ります。
輝明は、遠くで呆然と立っていました。
「大竹さん、何やってるんですか!」
三浦くんに呼ばれ、ゆっくりとロードバイクに歩み寄る輝明。
自分のロードバイクをじっと見つめ…
「ベルがない。」
輝明のこの反応に、みんなが笑いました。
でも輝明にとっては、笑い事じゃないんですよね。
自転車のベルは、都古と輝明を結びつける、重要アイテムなんですから。

翌朝、新しい自転車を押して亀田さんの喫茶店に行く輝明。
「おー。来た来た!」と亀田さんが笑顔で迎えます。
「おはようございます。」
「へーっ。」新しい自転車を眺める亀田さん。
「乗るか。」
「乗るか。」

公園で、自転車の乗り方や降り方など、丁寧に教える亀田さん。
輝明は教えられたとおり、一所懸命ロードバイクに乗る練習をします。
転んでも諦めません。
亀田さんが帰ってからも、公園で練習を続ける輝明。
次第に上達して、公園の中の道もロードバイクで運転できるようになりました。

家には都古から食事のお礼の手紙が届いていました。
「お兄ちゃん都古さんが来たとき嬉しそうだったね。」
「うん。」
「都古さんも幸せそうだったし。」
「都古ちゃん、ご両親といろいろあったから…
温かい家庭持ちたかったと思うの。
幸せそうで、本当に良かった。」


都古が外出しようと、マンションを降ります。
そのとき、ポストを見ると、たくさんの郵便物。
その中には、輝明からの手紙もありました。
「都古ちゃんへ
今日は、動物園に仕事に行きました。
都古ちゃんがうちに来てごはんを食べました。
都古ちゃんが、元気じゃありませんでした。」

誰も自分の気持ちに気付かなかったのに、輝明だけは気がついてくれていた…。
都古の瞳が潤みます。
気持ちを切り替えるようにマンションの外に出る都古。
すると、遠くから黄色い人影がどんどん自分に近づいてくるのが見えました。
「来た…。」
そう、新しいロードバイクでやってきた輝明!!
涙を堪える都古。
「都古ちゃん、こんにちは。」
言葉が出ない都古。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
堪えきれなくなり、輝明に抱きついて、とうとう涙が溢れ出てしまった都古。
輝明は驚くが、その姿勢のまま、
「手紙、だしたから。」
「…うん。待ってる。」
目を見開く輝明。このとき、何を感じたのでしょう。

今回は、誰かが変わるという話ではありませんでした。
動物園で働き始めて1年以上経ったお話です。
第1話のように、伏線だらけの回でしたね。
これから第2部と考えておけばいいかな。

さて、来週。
輝明はレースに出たがって、秀治に反対される模様ですね。
それから、りなが大泣きしてました。りなの心に何が!?
輝明も涙を流しています。一体何が起こったの!?
来週も見逃せませんね。
とくにりなが気になります。
いい娘なだけに、抱えている悩みも大きそうですからね…。

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僕の歩く道
posted by きーまま at 16:15| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | テレビっ子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月01日

僕の歩く道8

堀田医師の部屋。
「ジンジンの爪を切りました。」
「また新しい仕事を覚えたんですか。」
「はい。」
「順調ですね。」
「新しい道も覚えました。」
「自分から新しい道にいけたそうですね。」
「はい。」
「とても素晴らしいことですよ。
新しいことに挑戦することは。」

「はい。」
新しい道に進めたことが嬉しかったんですね。
それにしても、堀田医師の考えが読めない…。
先週のあの表情、なんだったのでしょう。

自転車でその新しい道を行き、亀田さんの店の前で立ち止まる輝明。
そこにりなが通りかかります。
「お兄ちゃん!何してるの?
…この店に入りたいの?」

亀田さんが店から出てきました。
「おう!こんにちは。」
「こんにちは。」
「知ってるの?」
「亀田さん。」
「コーヒー、飲んでく?」
「はい。」
「どうぞ。」
店に誘い込む亀田さんに、りなが慌てて
「兄は初めての場所は緊張して、」
と言いかけると、輝明はりなの言葉をさえぎるように
「大丈夫。」
「ゆっくり。どうぞ。」
「はい。」
お店に入る輝明。
輝明の意志の強さが出てますね。
どんどん新しいことに挑戦しますね。

家に帰って、輝明はお母さんに報告します。
「へえ。喫茶店で、コーヒー、飲んできたの?」
「新しい喫茶店。」
「今度、連れてってもらおうかな。」
「はい。」
そこに、秀治が入ってきます。
「こんばんは。」
「こんばんは。はい、プリン!」
「ありがとう。」
輝明、プリン大好きなのかしら。
「どうだった?精密検査の結果。」
「何ともなかった。」
「あ、そう。」
とりあえず、良かった。

秀治は真樹に精密検査の結果を報告。
「そう、何ともなかったの。安心ね。」
「ああ。」
リビングで宿題を終わらせ、笑顔の幸太郎。
「幸太郎、宿題終わった?」
「うん。」
「じゃあ、ご飯にするね。」
と立ち上がり、青い袋に包まれた物を幸太郎に渡す真樹。
「はい。幸太郎。」
驚く幸太郎。
「開けてみて。」
幸太郎が中身を取り出してみると、そこには30色の絵の具が。
「絵画教室、行きたいんでしょ。」
「行っていいの!?」
「うん。」
「良かったなあ。」
「ありがとう!お母さん。」
「お礼だったら、お父さんに言いなさい。
さあ、ご飯にしましょう!今日はハンバーグよ!」

良かったねえ。幸太郎。
家族みんな笑顔だ。平和の象徴ハンバーグだ(笑)

夕飯が終わり、食器を洗って部屋に帰る輝明。
そんな輝明の様子をりなが見守る。
「お兄ちゃん、都古さんがいなくても、もう大丈夫そうだね。」
「輝明は大丈夫みたいだけど。
職場の方たちはどうなのかなあ。
大変な思いをしてなければいいけど。」

部屋で都古への手紙を書く輝明。
「都古ちゃんへ
今日は動物園に仕事に行きました。
チキンカレーを食べました。
ジンジンの爪を切りました。」


輝明の手紙を読んで微笑む都古。
「今日のフレンチ、おいしかったぁ。
今日のお店は教授の奥さんが選んだんだってね。」

機嫌が悪い河原。
「何か怒ってる?」
「別に。」
「教授と別れてからずっと機嫌が悪いじゃない。」
「シャワー浴びるから。」
ソファーから立ち上がり、その場を離れる河原。
都古は釈然としない気持ちで河原の背中を見つめます。

動物園では、園長が本社に行っていて不在です。
「レッサーパンダの名前大募集!」と書かれた箱から多数の紙を事務室で広げる三浦くん。
「大竹さんも、気に入った名前、選んでください。
レッサーパンダの名前、ずっと募集してたんです。」

従業員の1人が
「園長、そろそろ本社に戻るのかな。」
「へ?」
「ここの園長をやって、本社に戻れば、レジャー事業部のポストが用意されているって噂だよ。」
「出世するってことですよね?」
「もちろん。」
「出世かぁ〜。」
「出世かぁ〜。」

本社の常務室。
常務、来園者数のグラフを見ながら
「フラミンゴってどうしてピンク色になるの?
生まれたときは灰色っぽいのに。」

園長、答えられません。
「すいません。調べておきます。」
「それは、プランクトンに含まれる、色素のせいなんだって。」
「ああ、すいません。勉強不足で。」
「いや、いいんだよ。そんな知識なくったって。
久保くんの仕事は、第一に来園者数を増やすことなんだから。
そうそう、記事見たよ。障害者、雇ったんだって?」

「はい!」
「少しは会社のイメージアップになったのかな?」
「はい。それはもう!」
「イメージアップを狙うなら、もっと他の方法考えてよ。」
「え?」
「どうして来園者数が減りつづけてるの?」
「例年より天気の悪い日が多く、それが影響したと思われます。」
「それだけじゃないだろう!」
「はい、もちろん。原因の一つ、という意味です。」
「久保くん、去年も今年も本社に戻る希望を出しているよね?」
「はい。」
「このままじゃ、本社に戻れないよ。
それどころか、今の動物園の園長と言う立場だって危ないんだから。
とにかく、来園者の数を増やすこと!頼むよ。園長。」

園長、動物園に来てすぐに、本社に戻る希望を出していたんですね。
最初からずっと、動物園で働くことを拒否しつづけていたんですね。
園長が嫌々仕事をやってたら、従業員は報われないなあ。

動物園に戻り、園長は古賀さんに
「レッサーパンダの名前を早く決めよう。
決まったらマスコミ呼んで発表するから。」

と指示を出します。

そのころ、動物園の掃除をしている輝明と三浦くん。
「出世かぁ〜。」
「へ?」
「出世かぁ〜。って、どういう意味ですか?」
「出世ですか?出世って言うのは…何て言えばいいのかなあ。
まあ、大竹さんは知らなくていいことです。
わからなくても大丈夫ですよ。」

「はい。
出世かぁ〜。」

確かにね。輝明は出世なんてこと考えないでしょうし、考えて欲しくないですよね。
知らなくていいことです。

朝、都古からの手紙を読み返し、
「約束です。」
と一言言ってから仕事に行く輝明。
朝の恒例になったようですね。
そして朝礼。
「おはようございます。
今日は休園日ですが、10時からレッサーパンダの名前、クッピーとマーボをマスコミに発表しますので、よろしくお願いします。」

「園長。」古賀さんが口を開きます。
クッピーなんですが、今朝から元気がありません。」
「元気がないって?」
「風邪を引いてるかもしれません。」
「そう、それは心配だね。」心のない、軽い言い方の園長。
「今日の取材、延期していただけませんか。」
「それはできないよ。」
「マスコミの前に出せば、クッピーにとても大きなストレスがかかります。」
「だったら、取材が長引かないようにすれば。」
「でも…」
「今さら、中止になんてできないよ。」
動物の心配よりも、マスコミ取材を優先させる園長。

小屋の前で、クッピーの様子を見る、輝明、古賀さん、三浦くん、獣医。
「どう?」
獣医「今日はゆっくり休ませてあげるのがいいと思います。」
「やっぱりマスコミの前には出せないの?」
「はい。」

そんな心配をよそに、続々と入ってくるマスコミ各社。
「もうマスコミは来てるんだから!」
「無理です。」
「今さらお帰り下さいなんて言えないよ!」
「無理なもんは無理です!」
「少しくらい、何とかなるでしょう。」
「お言葉ですが。
2年前に本社からいらっしゃった園長より、
僕たちのほうが動物のことはよくわかっていると思います。

動物は想像以上に大きなストレスを受けるんです。
ですから、」

「別に死ぬわけじゃないでしょ。」
睨みつける古賀さん。
三浦くんは本性を剥き出しにした園長の態度に唖然とします。
「ここは動物園です。
たくさんのお客様に来ていただかないことには意味がない。
そのためには、宣伝活動は必要なことなんですよ。
クッピーとマーボを展示場に出してください!」

え、え、園長ぉぉぉ!!
動物に何かあったほうが、園長として、危ないんじゃ…。
古賀さんも本音が出ましたね。
そりゃそーだ。動物をしっかり見てきているベテラン飼育員の言葉はしっかり聞いておくものですよ、園長。

取材の後、やはり更に元気がなくなるクッピー。
「クッピーは脱水症状を起こしていて、
すぐに田原先生(獣医)に補液を行ってもらい、様子を見てもらっています。」

「そう、でも大丈夫だよね?」
「現在、クッピーは非常に危険な状態です。」
「どういうこと?命の危険があるってこと?
…嘘だろ?」

青ざめる園長。
「もし何かあったら困るよ!!」
なんてこった!無理をさせた張本人がそんなこと言っちゃダメじゃん。
従業員一同、引きまくりです。

輝明はクッピーのことを見守っていましたが、定時に帰ってしまいます。

大竹家のテレビで、レッサーパンダの紹介VTRが流れます。
「園長さん!」
「お兄ちゃん!」
「えっ?」
説明をする園長の背中越しに、掃除をしている輝明の姿が。
微笑ましく見る母娘。
実際に仕事しているところを見て、嬉しかったんでしょうね。

動物園、小屋の前でクッピーの様子を心配し、見守る従業員たち。
獣医「まだ予断は許しませんね。」
「そうですか。」
そこに、園長がやってきます。
「みんな、ここだと思ったから。」
従業員一同、園長に冷たい目線。
「大丈夫ですよ。
俺たち、残業代つけたりしませんから。」

「園長、先に上がってください。
あとは僕たちがやりますから。」

そう言われ、おめおめと帰る園長。

帰り道、輝明が焼き芋を買って、ベンチで食べていました。
ベンチに並んで座ります。
「私たち以外、みんな一致団結のようだね。
…焼き芋好き?いいねえ、大竹さんは…。」

「ごちそうさまでした。」
「帰ろうか。」
とベンチを立つ園長。
輝明は座って何かを考えている様子。
「じゃ、お先に。」
「テルは動物園の飼育係です。」
振り返る園長。
「テルは動物園の動物たちが元気でいられるように一生懸命お世話をしてください。
約束です。」

そう言うと、輝明は立ち上がり、動物園の方向に歩き出します。
都古との約束、活きてますね。

小屋の前に戻ってきた輝明。
「大竹さん!」
「どうしたの?」
「もしかして、心配して戻ってきてくれたんですか?」
クッピーを見つめる輝明。
その姿を見て、三浦くんと古賀さんは微笑みます。

大竹家の電話が鳴ります。
「はい、大竹でございます。」
「僕。」
「輝明!?どうしたの?」
「家に帰るのが、遅くなる。」
「どうして?」
「クッピーが、元気がないから、お世話をする。」
「クッピー…ああ、レッサーパンダの?」
「うん。」
「そう…園長さんに代わってくれる?」
「園長は、帰った。」

「どなたがいらっしゃるの?」
「古賀さんと三浦さんと青木さんと水野さんと新庄さんと山川さんと落合さんと大塚さんと赤坂さんと森山さんと田原先生。」
大竹さん、代わろうか?
もしもし。飼育士の古賀です。」

「いつもお世話になっております。」
「ちょっと心配な動物がいまして。
みんな残っているんですが、
大竹さんも一緒に残って大丈夫でしょうか。」

「はい。私のほうは大丈夫ですが…
そんな大変な時に、輝明いても大丈夫ですか?
迷惑になるんじゃ…」

「そんなことありません。」
「そうですか。じゃ、よろしくお願いします。」
電話をさせたのは古賀さんでしょうね。粋な計らいです。
第1話では、輝明が逃してしまったテンジクネズミを、他の従業員が探していたのに、先に帰ってしまった輝明。
都古との約束が大きく響いていますが、お母さんも第1話で
「帰る時間になっても仕事が残っているときは帰っちゃいけないの。
テンジクネズミが見つかるまでみんなと一緒に捜さないといけなかったの。」

と諭しているシーンがありましたよね。
その輝明が今、動物の為に残って仕事をすると言う。
そして、古賀さんは輝明の仕事を認めてくれている。
お母さん、輝明の成長に喜んじゃいますね。
それにしても、従業員の名前、全員言えちゃうんですね。
すごい!(笑)

事務室でみんなと一緒にピザを食べる輝明。
従業員のみんな、輝明を認めているんですね。
そして、小屋でクッピーの様子を見守る従業員一同。
「…あ。」
クッピーが水を飲み始めます。
「ああ、良かったぁ〜。」
「大竹さん。
今のは、クッピーがちょっとだけ、元気になった、ということですよ。」

わかったのか、わかってないのか、大あくびの輝明。
「そりゃ〜眠いですよね。
寝る時間ですもんね。」

安心して笑う従業員たち。

輝明は古賀さんに送ってもらって帰宅します。
「ただいま。」
「おかえりなさい。」
「大変遅くなって申し訳ありません。」
「こちらこそ、わざわざ送っていただいて、ありがとうございました。」
「古賀さん、さようなら。」
「さようなら。」
手を洗いに行く輝明。
「じゃ。」
と言って、古賀さんが帰ろうとすると、母が呼び止めます。
「古賀さん。
輝明、どうですか?
ちゃんとやってるか、気になって…。」

「ちゃんとやってますよ。
飼育係の1人として。」

頷きあうお母さんと古賀さん。
お母さんは古賀さんに自閉症の子がいることを知らないけれど、自閉症の子を持つ親同士、何か通じ合う物があったのかもしれませんね。
「ありがとうございます。」
「失礼します。」
「さようなら。」
お母さん、涙ぐみます。
なんとも言えない、いいシーンでした。

あくる日の動物園。朝礼。
「クッピーの症状が回復に向い、何よりです。」
しらける従業員たち。
「園長。
クッピーの状態は良くなりつつありますが、
まだお客さんの前に出せませんから。」

「もちろん、わかっています。」

テレビなどを観て、レッサーパンダを観に来るお客さんが大勢来ます。
でもクッピーがいないので、お客さんからクレームが殺到してしまいます。
園長はこうなることが予測できなかったのでしょうか。
夕方、事務室で落ち込む園長。
古賀さんが声をかけます。
「まだいらっしゃったんですか?
クッピーなら順調に回復してるんで、ご心配なく。
僕も後は当直の三浦さんに任せて帰るますし。」

「私を責めたきゃ責めればいいだろ。
みんなが私のことをどう思っているのか、わかってる。」

そう言いながら立ち上がり、「失礼するよ!」と帰ろうとする園長に古賀さん。
「僕は…園長を責められるような人間じゃありませんから。」
立ち止まる園長。
「園長は少なくとも、動物たちに愛情がある”フリ”をずっとしてたじゃないですか。
僕は自分の子供に愛情がある”フリ”さえできなかった。」

「…何の話?」
「僕の子供、自閉症なんですよ。」
息を飲む園長。
「コーヒー飲みます?
…飲みましょう。
今入れますから。座ってください。」

「コーヒーは嫌なんだけど。」
おおー、古賀さん。園長にもカミングアウトしましたね。

話の続きを居酒屋で。
ビールを一気に飲む園長。
「大丈夫ですか?」
「ああ。それで、話の続きは?」
「ですから。
僕はどうしても息子が自閉症だと言うことを認められなかったんです。
父親として、ありのままの息子を受け入れることができなかったんです。
…ヒドイでしょ。」

「そうかな。
ありのままの息子さんを受け入れることができなかった古賀さん自身は、
少なくともありのままだったわけでしょ。

「…意味わかんない。わかりやすく言ってください。」
「だから。
息子さんに愛情がある”フリ”をしなかった古賀さんっていうのは、
ありのままの古賀さんだったわけでしょ。

「まあ…そうですけど。」
私はありのままの自分でいたことがないような気がする。
古賀さん分かってると思うけど、私が焦っているのは、
本社に戻れないかもしれないからなんだ。
本当の私は本社に戻ることなんかどうでもいいと思ってる。
なのにどうして本社に戻りたいと思う?
誰が決めたのか知らないけど、
男は出世しなければならないからだよ。
他人から久保は負けたやつなんて思われたくないからだよ。
だから絶対本社に戻りたいんだ。
馬鹿げてるよな。
こんなことのために、クッピーを死なせるところだった。

「僕も息子を捨てました。」
「今、後悔してるでしょ。」
「ええ。大竹さんと出会ってから、思うところがあって。」
「私はこれからも変わることはないよ。
出世しなければならないし、
動物に愛情がある”フリ”もしなければならない。
それから…障害者に理解がある”フリ”も続けなきゃならない。」

そう言って、園長はビールのおかわり。
悲しきかな。大きな企業に入ってしまうと、出世が大事になってしまう。
幸太郎も真樹の言うことを全部聞いて大人になってたらこんな風になっちゃいそうですね。
上ばかりを見て、自分の周りの現実が見えなくなってしまうんですね。
男は出世しなければならないなんてことありませんよ。
大きなイスにふんぞり返っている上司よりも、いつまでも現役で精一杯働いてる下っ端のほうがかっこいいと思うんだけどな。
ま、お給料に差はでちゃうだろうけどさ(笑)
でも、動物園の園長なのに、動物のことを理解していない。
直接の部下の言うことに耳を傾けない。
こんなんじゃ、出世したって誰もついてきてくれませんって。
常務じゃないけど、これじゃ出世どころか動物園の園長という立場だって危うい。

輝明は都古への手紙を書きます。
「都古ちゃんへ
今日は動物園に仕事に行きました。
チキンカレーを食べました。
クッピーが元気になってきました。」

輝明なりに、クッピーの回復が嬉しかったんですね。

都古は千晶と飲みに行きました。
帰ってくると、機嫌の悪い河原が先に帰宅していました。
「どこ行ってたんだよ!」
「千晶と飲んでたの。
雅也さんものみに行ってたんでしょ?」

「その後、みんなを連れてきたんだよ!ここに。」
「え?」
「手料理を振舞えってことじゃないんだよ。
せめていてくれないと。
お前の女房は何やってるんだって話になるだろ?」

「電話してくれれば良かったのに。」
「この前だってそうだよ。」
「この前?」
「なんであんなこと言ったんだよ。」
「何のこと?」
「教授夫妻と食事したときに、俺のこと、
休みの日は家でゴロゴロしてますって言ってたじゃないか!」

「いけなかった?」
「無趣味な男と思われるだろう。」
「誰もそんな風に思わないよ。
そんなことでこの前怒ってたの?」

「そんなこと!?
都古、俺の妻としてあの場所にいたんだぞ。
ちゃんと考えてくれよ!」

「だったら最初からそう言ってよ!
今日だって、みんなを連れてくること言ってくれれば、
出かけたりしなかったんだから。」

「急に来るって話になったんだよ。
都古に会ったことないやつがいて。」

「自分の都合ばかり言わないでよ!」
「俺は都古と一緒になるために妻と別れたんだぞ!」
この言葉に何も言い返せない都古。
「ごめん…言い過ぎた。」
「ううん…今度から気をつける。」
「ああ。」
はいはい。どっちもどっち。
どちらも連絡不行きですな。
都古は飲みに行くときに河原に電話すればよかった。
河原は家に連れてくる前に都古に電話すればよかった。
いまどき、携帯くらいは持ち歩いてるんだろうから。
それに、えらい人と(?)会ってるときに、旦那の悪口と言うか…
悪口ってほどの物でもないけれど、ゴロゴロしてるとかは言っちゃいかんぜ。
そこはほら、ご主人様を立てなきゃ。
言っていいのは、共通の親しい友達だけにしときましょうね。

ある朝、輝明が動物園に行く前。
「行ってきます。」
「輝明。
今日、朝礼が終わったら、何を、するんだっけ?」

「園長に手紙を渡します。」
「手紙です、って言って、渡すのよ。」
「はい。」
朝礼後、輝明はお母さんの言うことを守って、園長に手紙を渡します。

お母さんからの手紙を読む園長。
「久保園長様
輝明がいつもお世話になっております。
突然ですが、どうしても一言感謝の気持ちを
お伝えしたいと思ったのです。
最近の輝明は落ち着いて毎日を過ごせています。
正直申しまして、河原都古さんの退職後、輝明は
皆様とちゃんとやっていけるのだろうかと心配して
おりました。
しかし先日、私にとって、とても嬉しいできごとが
ありました。クッピーの具合が悪くなった時、輝明も
残ってお世話をしたいと電話をかけてきました。
そんな輝明を飼育係の一人として、皆様が受け
入れて下さっていると感じ、胸が熱くなりました。
園長さんをはじめとする職員の皆様には感謝の
気持ちでいっぱいです。

理解ある園長さんに出会い、輝明は本当に幸せです。
今後もどうぞよろしくお願い申し上げます。」

封筒や便箋にもお母さんの人柄が出てましたね。
そして、なんともきれいな字!
長山さんが書いたんですかね?
長山さんの声もすごくよかったです。
母として優しく息子を見守るイメージがよく出てましたね。
「理解ある園長さんに出会い、輝明は本当に幸せです。」という文章を読み返す園長。
そして、調理室でリンゴを切る輝明の姿をじっと見つめます。
事務室に戻り、返事を書こうとする園長。
しかし、「大竹里江様」までしか書けません。

帰り道、焼き芋を食べている輝明に話し掛けます。
「大竹さん。」
「はい。」
「動物園で働く前は、どんな仕事をしてたの?」
「スーパーひかり屋で商品の棚出しをしました。
大山小山製作所でカタログの整理をしました。
南風運輸で荷物の仕分けをしました。
サラサラ弁当でご飯とおかずを詰めました。」

「そう…今までの仕事、うまくできなかった?」
「できることが多いのが良くて少ないのが悪いってわけじゃないの。
自分ができることを一生懸命にやればいい。」

「誰かにそう言われたの?」
「お母さんです。」
「そう…。
私の場合はそうはいかない。
一生懸命なだけじゃダメなんだ。結果を出さないとね。
ふっ…私の話しなんかしてもしょうがないけどね。」

輝明は第5話でお母さんに言われたことを覚えていたんですね。
自分ができることを一生懸命やるってことは、どんな立場の人にも言えることですね。
人には器用な人も不器用な人もいて、得意なことも苦手なこともあります。
その中で、できることから頑張る。大事なことですよね。

高野常務来園用チェックシートに記入しながら、動物園を見回る園長。
見学に来ていた小学生に挨拶をします。
「こんにちは。」
小学生「こんにちは!」
たくさんの動物を見に行ってね。」
小学生「はーい。」
近くで掃除をしている輝明。
輝明を見ていると、小学生たちが園長に話し掛けてきました。
「すいません」小学生の手には地図が。
「マレーバクを見に行くには、どうしたらいいんでしょうか。」
「ああ、今ここだから、この道向こうに行ったらここ。」
と地図を指差して教えます。
小学生の質問が続きます。
「ありがとうございます。
マレーバクって、マレー半島と何か関係あるんですか?」
「あ…それは…」わからないで困る園長。
すると輝明。
「マレーバクは マレー半島 ミャンマースマトラ島に分布しています。
白と黒のツートンカラーに染め分けられた色が特徴です。」

輝明のところに駆け寄る小学生たち。
「これは ジャングルの中でどちらが前か後ろかわかりにくくする効果があるといわれています。
ただし生まれたばかりの子供は黒地に白のしま模様が入ったうり坊模様をしています。
また バクは泳ぎがうまく水中で長い時間を過ごします。
そして 水中で ふんをすることが多く見られます。
これは 自分のにおいを消すためだといわれています。」

バクの説明を記憶している輝明を見て、園長は輝明の言葉を思い出します。
「できることが多いのが良くて少ないのが悪いってわけじゃないの。
自分ができることを一生懸命にやればいい。」

「群れは作らず親子または単独で生活しています。
夜に活動し 草や水草を食べます。」

園長はそんな輝明をただ見ることしかできませんでした。

常務が来園します。
調理室で輝明がリンゴを切っているところを見て、眉を歪めます。
事務室に常務が到着。
「お疲れさまでした。あっ どうぞ。
あの、お昼なんですが、近くでおいしいうな重を出前してくれる店があるので…。」

「ここは一体どんな従業員教育をしているの?」
「何かありましたでしょうか?」
「調理室にいた飼育係。
挨拶はしないし、話し掛けても無愛想で目も合わせようとしない。」

「あ、あの、彼は…」
「いやぁ〜、でも変わってるよなあ。
リンゴ切るのに、定規使ってるんだよ。」
と笑う常務。
「あ、はい。」園長、引きつる。
更に常務は輝明を笑いものにします。
「切り終わったリンゴをきちんと並べてるしさ、
理由を聞いても、黙々と切ってるんだよね。ははは。
それでさぁ、定規使わないでもできるんじゃないって、定規を取ったらさ、
何かぶつぶつ言い出して、あははは。」

と言いながら、胸ポケットから輝明がいつも使っている定規を見せます。
園長の顔が強張り、
「何てことをしてくれたんだ!」と常務に怒鳴り、定規を取り上げます。
「何?」
「はっ!…失礼しました。
これ、彼にとって、必要な物なんです!

「どういうこと?」
「失礼します!」
そう言って、定規を握って事務室を飛び出す園長。
走って調理室に行くと、輝明が歴代チャンピオンの名前を呟いていました。
「1962年 ジャック・アンクティル。1963年 ジャック・アンクティル。1964年 ジャック・アンクティル…」
「大竹さん、大丈夫?」
そう言うと、園長はリンゴのところに定規を置きます。
輝明の呟きが止まりました。
「リンゴ、切ってください。いつものように。」
輝明、やっと落ち着きました。
「はい。」
再びリンゴを切り出す輝明。
胸を撫で下ろし、一安心の園長。
常務、ひどーい!!
よくあんな性格で常務まで行ったわね。
つーか、記事を読んでたんだから気づけよ。
あんたがやってること、ただのいじめですって。
常務こそ、上司どころか人間として危ういでしょう。

園長は輝明のお母さんに手紙を書きます。
「じゃあ、お先に失礼するよ。
後よろしく。

「今日のは違いますよね?
障害者に理解がある”フリ”なんかじゃ。」
と、古賀さん。
「明日、来月のイベントの件で相談したいことがあるからよろしく。
来園者数を増やさないと本社に戻れないんでね。じゃ。」

照れくさそうな園長。
今回の前半では古賀の言うことをちっとも聞かなかったのに、今度は相談するんですね(笑)
「お疲れ様でした。」
古賀さんもにこやかな顔で園長を見送ります。

帰り道、輝明と並んでベンチに座る園長。
お母さんへの手紙が鞄からはみ出している。
「大竹里江様
先日はご丁寧なお手紙、ありがとうございました。
勤務中の輝明さんですが、お母様の教え通り、
自分ができることを一生懸命やっていらっしゃいます。
私たちが仕事をともにしていく上で、まだまだ
輝明さんに戸惑うことがあるかと思います。
でもありのままの輝明さんを受け止められるよう、
努力していきます。
ありのままの輝明さんは、私たちを戸惑わせるだけではなく、
私たちに大切な何かを気付かせてくれる、
存在なのですから。」

「フラミンゴがピンクになるのは、フラミンゴの餌になるプランクトンに含まれる色素のせいなんだよ。
知ってた?」

「ひなはフラミンゴミルクという特製のミルクを親から口移しでもらいます。
これはそ嚢という器官からの分泌液でミルクとはいえ赤い色をしています。
このミルクはほ乳類と違って、雄・雌ともにひなに与えることができます。
そしてこのミルクを飲むことで灰色がかったヒナが赤くなっていき、その逆にフラミンゴの親は白っぽくなってしまいます。
ひなはくちばしが曲がっているとミルクをもらいにくいので、ひなのうちはくちばしが曲がっていません。」

輝明の説明を微笑んで見つめる園長でした。

今回、園長を変えたのは、なんと言ってもお母さんの手紙でしたね。
理解のある”フリ”のつもりだったけど、
実のところは”フリ”ではなく、いつもちゃんと受け止めていたと思います。
そのことに、気がついたのでしょう。
だって…中には常務みたいな人もいるんだもん。
よっぽど、園長のほうが人間できてるし。
今までの輝明の勤め先でも嫌がらせがあったりしてたのに、
動物園では”フリ”のつもりでも寛大に受け入れてたじゃないですか。

来週の予告では、輝明がロードバイクを買うみたいですね。
もう溜まっちゃうの?積み立て。早えー!(笑)
そんで、古賀さんは息子さんを動物園に呼ぶ見たいです。
息子さん、来てくれるといいですね。
都古と河原の溝がますます深まるようですね。
都古が輝明に抱きついてました。
それから、気になるのが堀田医師の「エクスポージャ不安を起こすかもしれません。」って言葉。
どうなってしまうのでしょう。
初めて聞く言葉だけど…Eさん、解説よろしく(笑)

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posted by きーまま at 16:22| 東京 ☀| Comment(8) | TrackBack(0) | テレビっ子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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